DAY11 保健指導内容
行動変容を永続的に起こすための保健指導内容には
3つの要素が必要です。超簡単、安価、安全
- 超簡単
- 安価
- 安全
保健指導のゴールはあくまでも行動変容です。保健指導をうけた患者さんや生活者自らが、健康的な生活習慣を取り入れることです。
手間がかかるものや、飽きやすいものは長続きしません。いくら良い指導内容であったとして、習慣化できなければ意味がありません。
胸に手を当てて考えてみてください。これまでに、一年以上持続した生活習慣がどれほどありますか。
ジム通い、○○ダイエット、禁煙…。
人は、仕事など、自身が請け負う社会的責任に対しては、持続力を持つことができますが、こと自分自身の身体のことになると、ぞんざいになりがちです。
したがって、継続的な行動変容には「超簡単」が不可欠です。
保健指導を行うに当たり、安価であることに越したことはありません。
そもそも健康のスイッチは、健康グッズなどの体の外部にあるのではなく、個々の体内に存在します。
当院では,アンチエイジングのサプリメントや美容グッズ、歯科関係の物販などは、ほとんどしません。
出費がないので、患者さんや生活者に容易に受け入れられます。
薬も器具も使いません。したがって、健康を害することもありません。
また、科学的根拠に基づいた安全な指導を行っています。
栄養学や運動学の専門領域において、コンセンサスの得られていないものが、多々あります。
例えば、「糖質制限食」においても意見が分かれますし、「歩き方」もまた然りです。
大股がいいという専門家もいれば、小股がいいという専門家もいます。私の学生時代は、体育会系クラブでは「水分をとるな」と指導されたものですが、今では、運動中の水分補給は当たり前になってきました。
簡単な生活習慣であったとして、アップデートした科学的根拠に基づきながら、ともかく、シンプルで、且つ、安全・無害な保健指導内容をお伝えしています。
具体的で現実的な7つの超簡単生活習慣 ― 「若さこそ星!」
じゃー、超簡単な生活習慣ってどんなものでしょう。
僕が提案する7つの超簡単生活習慣とは、「ワカサコソホシ(若さこそ星)」です。
「ワ」・・・笑い
「カ」・・・家事
「サ」・・・茶話(会話)
「コ」・・・呼吸
「ソ」・・・咀嚼
「ホ」・・・歩行
「シ」・・・姿勢
自律神経系、免疫系、内分泌系、ワーキングメモリ(仕事脳)、アライメント(姿勢)など、健康にかかわる要素で構成されています。
この7つの要素は心身の健康に大きく関与します。
これら一つ一つは、言い古された健康法で、「たかがこれしきのこと」の集合体にすぎません。
が、果たして、意識してすべてのことを実行している人が、世間に、いかほどいるでしょうか。
この7つの生活習慣には、秘められたパワー、自然治癒力があります。
他にも以下のような保健指導内容を当院で勉強してきました。
参考にしてください。
- マインドフルネス
- ミトコンドリア
- こころと免疫力
- 会話とタッピング
- MFT
- 代謝
- 有酸素運動
- 油と脂
- 血液
- 血管
- ストレス
- 足指と咬合
- ワーキングメモリ
- メタ記憶
- 老化
- 認知機能と認知症
- 小麦・精製糖
- 添加物と遺伝子組み換え
- エピジェネティックス
- テロメア
- 腸内細菌
内容的には専門的なものもありますが、あくまでも目的は行動変容なので、超簡単、安価、安全な生活習慣に結び付けていきます。
決して、専門的な内容を深追いしすぎて、袋小路に入らないように気を付ける必要があります。
DAY11までのステップを実施するには長い月日がかかりますが、焦らずにあなたのクリニックの事情に合わせて、一歩一歩進めてください。
この仕組みづくりに、仮に数年かかったとしても、その先何十年と続く、あなたの医院を健康増進型歯科医院にしていき、患者の健康増進、医院経営の安定に大きく長く寄与していきます。
次のステップからは、あなたのクリニックでコツコツ準備してきた保健指導内容を口腔内に関心がある患者さんにどのように伝えていくかをお話しします。