DAY6 研鑽方法
- 必ず、アウトプットする機会を設けます。
- 初めに院長が決めたテーマを研鑽担当のスタッフに伝えます。
- 院長が舵をとって、研鑽スタッフがやるべきことが決まったら、資料撮りに入ります。
理由は「人に伝える」という目的ができることで、自身の研鑽へのモチベーションが格段と上がるから、また、その内容をスタッフ全員で共有できるからです。
ですから、1時間程度で、研鑽したスタッフがみんなの前で発表する機会を与えます。ス
タッフによっては最初はなれないプレゼンに戸惑ったり、緊張したりもしますが、研鑽期間にも打ち合わせをして、院長がサポートします。
多忙な院長はスタッフとただでさえ十分にコミュニケーションが取れないこともあると思いますが、当院ではお昼休憩前の30分、急患が来られる以外は、院長のアポイントは切って、研鑽スタッフのサポートにあたれるようにしています。
この時間は日常業務のコミュニケーションより、研鑽のコミュニケーションを優先します。
この時、なるべく院長はテーマだけではなく、内容もある程度導いてあげると、スタッフも取り組みやすくなります。例えば、「歩行」について研鑽、発表してもらうことになって、「歩行について勉強しといて」ではなかなか取り組めません。「歩行の効能、歩行の方法、歩行する時間帯、歩行のスクリーニング(歩行スピードなど)」など、具体的に取り組める環境を与えることが重要です。また、あくまでも、あなたの医院で保健指導や行動変容に関連する資料がベースになります。目的があいまいだと、情報が氾濫して、焦点がぼやけてしまい、量が多くなって、時間かけた割に保健指導や行動変容に繋がらないことがありますので、注意が必要です。
ですから、あなたの医院で、あなたの医院の衛生士が、実際の保健指導で「使える」内容でなければ、なりません。
高度すぎる内容は使えません。
アマゾンなどで関連図書をスタッフにピックアップしてもらって、院長が確認して、数冊購入します。
また、pubmedや医中誌など、インターネットで論文検索も行います。論文検索しても閲覧したり、取り寄せるにはコストがかかります。
一論文、500円から1000円程度しますので、多くの論文を取り寄せるのは、現実的ではありません。
また、タイトルや抄録をみて、取り寄せたものの、的外れな論文もあります。
ですから、時間のある時は国立国会図書館(東京本館、関西館)にいって、閲覧して、必要な論文をコピーするようにしています。
こちらの方がはるかに安上がりで、欲しい論文を手に入れることができます。
通える範囲に国立国会図書館のある先生方にはお薦めです。