DAY7 論文の検索方法
論文の検索方法にはコツがあります。
例えば医中誌という医療論文の検索サイトで「歩行」というキーワードで検索すると、67160件の論文がヒットします。
これでは、どの論文を閲覧していいのか途方に暮れてしまいます。
あとでも述べますが、必ず行動変容の永続性には報酬を実感できる、あるいは実感できていることが必要です。
歩行という習慣が身につくことで、疲れにくくなったり、ストレスに対して耐性ができたりというような報酬です。
また逆を返すと、そのような報酬を実感する前の嫌な自分があったわけです。つまり効果項目や愁訴項目を掛け合わせて、検索します。
そこで、以下のように保健指導内容と効果項目や愁訴項目とを掛け合わせて、検索します。
検索の仕方(キーワード検索)
保健指導内容 | 効果、愁訴 | ||
咀嚼 | 自律神経 | 血圧 | |
呼吸 | 意欲 | 血糖値 | |
姿勢 | メタボ、肥満 | コレステロール値 | |
歩行 | AND | 皮膚 | 冷え性 |
家事 | 歪み | 肩こり | |
会話 | 免疫力 | 便秘 | |
笑顔 | 美容 | 低体温 | |
不眠 | 痛み |
例えば、「歩行 意欲」と一見何のつながりもないもので検索してみます
なんとそれでも522件の論文がヒットします。ただ、これぐらいに絞れれば、タイトルと抄録でスクリーニングしてもそれほど、時間がかかりません。
医中誌の場合、「本文あり 無料」という欄があるので、それにチェックかけてみると、46件に絞られるので、これらはPDFなので、オープンアクセスで、無料で入手可能です。
ですから、いちいち、国立国会図書館に行ったり、有料の論文も購入する手間が省けます。
まさにこの作業が、「宝探し」です。何気ない超簡単な生活習慣に意外な効果がどんどん見えてきます。
この「意外性」は保健指導する上で、説得力を持ち、効果的です。結果、行動変容へ導くための保健指導内容の質が向上します。