「疲労」と「疲労感」
こんにちは12月に入り、今年もあとわずかとなりました
お忙しくされている方も多いのではないでしょうか
今回は「疲労」と「疲労感」の違いについてお話したいと思います
何時間も運動したり、仕事をしたりすると、体には疲労因子FFが増加します。この状態を「疲労」といいます。
しかし、疲労因子FFが増加していても必ずしも疲労感を感じないことがあります。
例えば、ゴルフでのことを思い浮かべてください。18ホールで競うゴルフは、1ラウンドで少なくとも10キロ近くを歩くスポーツです(カートを使わない場合)。身体には疲労因子FFが増加し、当然疲れているはずです。でも、スコアによって、ホールアウト後の疲労感が大きく違うという経験はありませんか?たくさん叩いてしまってホールアウトすると「あーあ、あそこのセカンドでのミスが・・・」「せっかくのバーディーチャンスを・・・」と、ラウンドを振り返り、自分のスコアの情けなさにがっかり。どっと疲れを感じますよねでも、バーディーを連発して好スコアであがったときはどうでしょうか??全然疲れを感じない・・・むしろ意気揚々と元気になりませんか18ホールという同じ距離を歩いたにも関わらず、疲労感は全然違うのです。
つまり・・
やる気や達成感で「疲労感なき疲労」が生まれるのです
仕事や勉強なども同じです。単純作業はすぐに飽きて疲労を感じます。また、つまらない会議や講義ではただ座っているだけでも極度の疲労を感じたりします。一方、熱中しているテレビゲームや、楽しい仕事をしているときは、疲れを感じることなく徹夜してしまったりという経験のある方も多いと思います。
このように日常生活において、体に実際に起こっている疲労と、疲れたと感じる自覚的な疲労感は一致しないことが多々あるのです
疲労感は意欲や達成感に大きく影響されるので、本当の疲労を意味しません
通常、疲労因子FFが増えて疲れると、脳へとその信号が伝えられ「今、疲労因子FFがふえているぞ。休め!」という警告を認識します。体はその情報がフィードバックされ、人は眠気を催し睡眠や休息をとるわけです。でも、やりがいや達成感があると、それが邪魔をして疲労因子FFからの信号が無視されてしまいます。この状態を、脳がマスクされる状態と言います。本来感じるはずの疲労感を感じにくくなる___体には疲労がたまっているのに、それを認識できない状態が「疲労感なき疲労」です。
ランナーズハイという言葉をお聞きになったことがあると思います。これはマラソン選手などが長時間走り続けていると気分が高揚して疲労感を感じなくなる状態です。これも脳がマスクされた状態と言えるでしょう。
「疲労感なき疲労」この状態が長く続けば最悪の場合過労死を招くことに
例えば、どんなに残業が続いても、どんなに激務でも、上司からのほめ言葉、周囲からの期待、やる気などは疲労感をいともあっさり打ち消してしまいますでも、実際は疲労因子FFはどんどん増えていきます。疲労感は消えても疲労は消えていませんから、そこで頑張って仕事をすればますます疲労は溜まってしまいます。
責任感が強く、やりがいを感じて一生懸命に働く人ほど、疲労が抜けきらず過労死・突然死に至ってしまうことがおおいというのもこのためです
昨日までピンピンしていた人がなぜ・・・。
これも「疲労感なき疲労」がもたらしてしまった結果と言えるでしょう。
そうならない為にも、楽しい事でも長時間やり過ぎると体にはよくないので、”週に1日は、とか何日は休息日にしよう”などと決めるといいかもしれないですね
笑うと幸せに
こんにちは突然ですがみなさん笑っていますか
笑顔にはたくさんの健康効果があります
意識的に笑顔を作るだけでも、ポジティブな感情が高まることがわかっています
試しに作為的に笑顔を作ってみましょう。お箸などを縦にくわえて口をすぼめるようにすると、困ったような不満なような顔になります
二つの表情(笑った表情・困った表情)を被験者に作ってもらい、その状態で漫画を読み、面白さに得点をつけてもらうという実験をした研究者がいます。
その結果、同じ漫画を読んでも、笑った表情で読んだときのほうが高得点がついたようです
つまり、、、
笑顔は楽しいときに生まれる表情というだけでなく、楽しさを増幅させる力もあることが分かりました
顔は目、耳、鼻、口、皮膚という感覚器が集結した場所であり、脳にとても近い場所です。これらで収集した情報は、周囲に危険はないか、安全かを知らせる信号となって脳に伝わる。すると脳は、熱いものを手で触るとサッと手を引っ込めるよう指令を出すのと同じように、表情筋を収縮させるよう指令を出す。これは単なる反射反応に過ぎないのだが、この時、三十種類以上ある表情筋がどの程度の危険を知らせるものか、どの程度の安全を伝えるものかを学んできた。
その結果、笑顔は最大級の安全だということを、見る者も、脳も学んでいった。
そのため、笑顔の表情が作られると、その筋肉の動きが再び脳にフィードバックされて、「楽しい」という情動を感じる部分が刺激され、楽しいという情動が生まれる。すると、その信号が再び筋肉に伝わって、笑顔の表情筋がさらに動かされる。こうして、笑顔はどんどん増幅されていくというわけです
また、異常な恐怖を感じたとき、なぜか笑ってしまったという経験はないでしょうか。これは、笑顔には肉体的・精神的な痛みやストレスを緩和する働きがあるためだと言われている為です。だから、ネガティブな気持ちのときほど、作為的に笑顔を作ってでも笑うようにしたほうがいいといえます。
楽しいときは、大口を開けて大きな表情で笑いましょう。幸福度も高まりますし、ストレス解消にも、健康にもいいです
参考資料:文集新書「ごきげんな人は10年長生きできる」坪田 一男 より
フィンランド症候群
こんにちは紅葉がきれいな季節になりましたねみなさま元気にお過ごしでしょうか
今回は”フィンランド症候群”についてのお話です
例えば、「タバコをやめる」ような心理的な納得ができていないのに、奥さんや娘さんから絶対的にやめさせられたり、勤めている会社の社長が禁煙派で全社的に禁煙を強制したりする場合、心理的に内的な葛藤を経ずに行動として強制的にさせられると、タバコをやめたことで健康度が一点はよくなるけれども、その代わりストレスが増えたり、飲酒が増えたりして総合的に見ると健康度は悪くなるという傾向になります
こんな一例があります↓↓↓
フィンランドで、45歳の管理職を700人ずつ2組集めて
一方の管理職には、「あなたはこんな地位にあるのになにごとか、絶対にタバコをやめなさい」と強制的に行動変容を迫りました。
もう一方は、単に健康学習的に「タバコを吸う人には肺がんが多いですね」程度の話をして、喫煙は自由にさせておいたのです。
一方は偉そうなドクターから地位を利用して言われますから、やはりこれはやらなくちゃいかんと、非常に苦痛を伴いながら行動変容をしました。
それで15年ぐらい追跡調査してみたら、死亡率にものすごく差があったのです。
強制的に行動変容させられた人たちの方が多く死んだのです
自分の今までの生きざまに対して大きなプレッシャーをかけられたのですから、当然のことでしょう
身体的な健康度は独立しているように見えて、実は心理精神的なものとつながった健康度なのです
ついこの間までは、診断が発達し、的確な診断によって確かに疾患は治りましたし、処方箋を書いて患者医師関係がきちんと成立していれば、患者さんは薬をちゃんと飲んでくれますから病気は治ったのです。
しかしそれは、疾患が感染症主流だったからで、生活習慣病が7~8割を占めるようになると、原因がその人の生きざま、もっと踏み込めば自分自身が病気の原因になるのです。
その人が生まれてから今日まで生きてきた何十年間という自分を引っ張っているわけですから、薬を飲んで行動様式が直るわけではありません。外から無理に直そうとすればフィンランド症候群のようなことになります。
薬で治らない病気の時代に何をするか、毎日の生活習慣を考えて活動することが大事だと言えるでしょう
参考資料:ライフスタイルと健康年齢 大阪大学大学院医学系環境医学・教授 森本兼曩
妄想すれば実現する?!
今回は「脳はコントロールできる」というお話です
人間の脳には、「ミラーニューロン」という「モノマネ脳」「共感脳」と言ってもいい神経細胞があると言われています。わかりやすい例では、「もらい泣き」がそうです。自分に悲しいことが起こったわけでもないのに、思わず悲しい気分になって、泣いてしまう・・・。こうした脳の勝手な妄想を応用することも可能です。
たとえば成功者の考え方や生き方を目の当たりにすると、それが勝手に脳にコピーされるのです。そうすると成功者の自己イメージが、自分の自己と重なって自然に行動や結果に反映されるのです。
妄想はダイエットにも効果があるようです
~痩せやすい脳に書き換える~
痩せたいのに、どうしても食べたくて仕方がない・・・。
あと○○キロ減量したいのに、甘いものをやめられない・・・。
そんな人は、脳の性質を考慮に入れたダイエット戦略を練りましょう。重要なポイントは、代謝率を高く保つこと、そして、長く続けられるものであることの2つです。
脳というのは、いったん目標が設定されてしまうと、その目標に向かって、自動的にいつまでも走り続けてしまう性質があります。
一度走り出してしまうと、これはなかなか修正が付きません。これをうまく利用してあげることで、思い通りの結果を手にすることが可能ともいえます。
一度、根本から食事や運動の習慣を変えてしまえば、勝手に痩せやすい身体になります。
ところで、痩せやすい身体というのは遺伝で決まるのでしょうか
最近の研究ではどうもそうではないことが分かってきています。
痩せやすい人と太りやすい人の差・・それは「NEAT」(ニート)の違いです。
NEATとはNonExercise Acitivity Themogenesis(非運動性活動熱産生)の略称で、日常の生活活動で消費されるエネルギーのことです。アメリカの運動科学の専門家が、特別な運動をしなくても、日常生活のなかでNEATを増やしていけば、肥満を解消できるという研究結果が出ています。
ツインデンタルクリニックでも”NEAT”はダイエットのためだけでなく、健康寿命を延ばすためにもなるのでオススメしています2013年6月にブログでも紹介しています☆
ではNEATをふやすにはどうしたらよいかですが、運動しよう!と意気込まなくても大丈夫です。
座っているときの消費エネルギーに比べると、立っている状態は1.1倍、歩いている時は2.5倍の消費量になりますですから、
*早歩きをする
*歩く歩幅を広くする
*通勤時の電車の中では座らず立つ
*エスカレーターを使わずに階段に変えてみる
*オフィスなどでは立つ機会を多くする(遠くのトイレに行くなど)
*時間のある時は一駅分歩く
*家では、テレビを見ながらストレッチ、家事をきびきびとする
などで十分NEATをあげられます
厚生労働省もこんな取り組みをしています。「健康づくりのための身体活動針」 http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002xple-att/2r9852000002xpr1.pdf厚生労働省HPより引用
つまり痩せやすい人とは痩せやすい身体を持っているのではなく、痩せやすい生活スタイルを身につけている人のことです。「動いていることが楽しい」と脳に思い込ませることが、一番の早道でしょう
あなたの脳を痩せやすい脳に書き換えてしまいましょう
今日から出来る簡単で毎日続けられそうなのからやってみませんか
参考資料:脳はどこまでコントロールできるか? 中野 信子 より引用
体液を知るだけで健康になる
今回は「脳脊髄液」についてお話します
人間のカラダは約割が水です。
体内の水とは、いろいろな種類があります。
私たちが知っているカラダの水といえば血液・リンパ液・唾液・涙・鼻水・・・などでしょうか。
それらを全部ひっくるめて体液といいます。
でも、実は一つだけあまり知られていないけど、とても大事な水があります
「脳脊髄液」です。
この水は、脳と脊髄を守っている水で、ものすごく大事なものなのです
「脳脊髄液」なんて、初めて聞く方がほとんどかもしれませんね
脳脊髄液とは、頭蓋骨と脊柱(=背骨)の中にあって、脳と脊椎を守る液なのです。
脳脊髄液は、リンパ液のように無色透明です。弱アルカリ性で、わずかに細胞(白血球)やタンパク質、糖を含んでいますが、その濃度は薄く、細胞は約5個/mm以下、タンパク質は15~45mg/dℓと血漿中のタンパク質濃度の200分の1程度、糖も50~80mg/dℓで血糖の3分の2程度となっており、残る大部分は水です。
脳脊髄液は一日当たり500mℓ程度がつくられ、脳の中を循環しています。この液が入っているところの容積は全部で約120~150mℓなので、一日で3~4回入れ替わる計算になります。
脳脊髄液は、脳や脊髄を刺激から守り形を保つため、脳内を常に循環し、脳の保護や栄養供給などを行っています。
脳脊髄液の役割は、脳を「パックに入った豆腐」だとイメージすると、わかりやすくなるかもしれません。
豆腐のパックを壁にぶつけても、中の水があるおかげで、豆腐そのものがすぐつぶれてしまうことはありませんよね。
これと同様に、よろけて頭を壁に強く打ち付けた時、頭蓋骨には大きな衝撃がかかりますが、柔らかい脳が潰れてしまわないのは「脳脊髄液」が緩衝剤の役目を果たしているからです。ものすごく大事な体液なのです。
「水頭症」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?何らかの理由で脳脊髄液の循環が悪くなり脳内に溜まってしまうと、脳脊髄液に高い圧力がかかると同時に脳のいろいろな部分も圧迫されて、頭痛、嘔吐、けいれん、精神症状などさまざまな症状をひき起こすものです。(脳髄膜液減少症)
また、交通事故、スポーツ外相、転倒、出産などが原因で脳脊髄液が漏れて後遺症が残ってしまったり。
このように脳脊髄液は、あまり知られていないですが、実は非常に重要です。ほんの少し脳脊髄液が増えたり減ったりしても、大変な事態になりますこのことをよく覚えておいてください。
そして、あなたは意外に感じるかもしれませんが、
・疲れた症状が続いている
・気力が続かない
・やる気が出ない
・いつもだるい
・体が重い
こうした時は、脳脊髄液の生産と循環がうまくいってないことが多いです
体液循環を良くする深呼吸の方法
横隔膜を使って深呼吸すると、体液循環を改善することができます。
深呼吸をすると横隔膜が大きく上下に動きます。
横隔膜が頭の方に上がって息をたくさん吐くと、脳脊髄液の循環が促されます。
逆に横隔膜が足の方に下がった時は、脳脊髄液が生産される方に働きます。
← ←
さらに、脳脊髄液の生産と循環では、四肢(手足)の回旋運動の方向が違ってきます。
・脳脊髄液が生産されるときは、四肢は外旋(外側に向かって回る)します。
・脳脊髄液が循環するときは、四肢は内旋(内側に向かって回る)します。
→ → →
これと、先ほどの横隔膜の動きを組み合わせると、体液循環改造に大きな効果が期待できます。
・深呼吸して深く息を吸い、四肢を外旋させると、脳脊髄液を生産します。
・深呼吸して息を深く吐き、四肢を内旋させると、脳脊髄液を循環させます。
これって何かを思い出しませんか
そうです。ラジオ体操の最後の深呼吸!あれがまさにこのポーズです。
ラジオ体操に実はこんなに深い意味があったのですね。
ゆっくり深呼吸を繰り返すことで、意識的に脳脊髄液の循環と生産を促すことができます。
① 息を吸うときは、手足を外側に回します。
② 息を吐くときは、手足を内側に回します。
深呼吸の深さは人それぞれですが、息は吸う時の倍の時間で吐くようにしましょう。
① 吸って 4秒 ②止めて 1秒 ③吐いて 8秒
というように3回~5回繰り返しましょう。
たとえば水の入ったバケツを揺らすと、手前の水が向こうに行ってバケツにぶつかり戻ってくるのに、ほんのちょっとのタイムラグがありますよね。
それと似た感覚で、脳脊髄液が生産されてから流れるまでの間にはタイムラグがあり、「吸って」と「吐いて」の間に「止めて」待ってあげた方が体に優しいのです。難しいと感じる方は、吸ったらすぐ吐いてもかまいません。でも慣れてくると、いったん「止めた」方が気持ち良いことが感覚として分かってくると思いますので試してください。
たったこれだけで、体液循環がとてもよくなります。
デスクワークで疲れた時は、この深呼吸を意識して実践しましょう!
参考資料:「3つの体液」を流せば健康になる!! 片平 悦子 より
疲れない体をつくる
こんにちはストレス社会の中で生きている方がほとんどだと思いますが、日々の疲れを解消したり、疲れない工夫をされていますか
自律神経とよく耳にする言葉がありますが、疲れない為、良い睡眠をとる為、病気にならないためには自律神経を整えることが大切ですよ
そこで今回は、自律神経は「一日のリズム」を覚えるという話を紹介します
自律神経は大自然とともに変化しています。それを知るのに、とても分かりやすいのは、白血球を構成する細胞比率の一日の変化を見ることでしょう。
☆朝から日中の時間帯は、顆粒球の割合が増え、交感神経が優位になっています。
☆夕方になると、今度は副交感神経が優位になり、リンパ球の割合が増えています。
人間の身体は、人類の歴史の中で、太陽と共に起き出し、日中に食物を摂る活動をして、太陽が沈むと寝る生活に適応するようにつくられています。
自律神経が、一日の中で、太陽の動きに合わせてエネルギー代謝と免疫の状態を調整しているわけです。
人間の体は、このように交互に変化することで、自動的に、疲れをためないシステム、元気な状態を保つシステムを維持しています。
自律神経は、天気の影響もうけます
天気がよくなって晴れると交感神経優位になり、天気が悪くなって曇りや雨になると副交感神経が優位になるのです。
なぜそのようなことがおこるのでしょうか?
正確に言えば、自律神経には気圧が影響するのです。
天気がよい状態、気圧が高くなる状態では、大気中に酸素量が多くなり、血液中の酸素分圧が高くなって、交感神経が優位の傾向になります。
曇りがちで天気が悪く、気圧が低い状態では、酸素が少なくなり、血液中の酸素分圧が低くなって、副交感神経が優位になりがちです。
私たちが、空が晴れあがった天気のよい日は、気分がハイになり、元気に活動をし始め、曇りや雨の日は、なんとなく気分がゆったりして家から外に出たくなくなるのも、このためです。
この法則を知っておくと、その時々の気分を把握しやすくなり、気が楽になります
もともと性格が静かな人は、雨の日には気分がもっと静かになり、落ち込みやすくなります。
「ああ、今日は雨の日だから、しょんぼりしがちなんだ」と思えば、必要以上に落ち込む必要もなくなるわけです。そんな時は、ちょっと交感神経を刺激するような活動をすればいいのです。
気性が激しい人は、晴れあがる高気圧の日には、「今日はちょっと注意しよう」と心がけて、ゆったり深呼吸でもすればいいですね。
また持病のある人は、低気圧で副交感神経優位になると知覚が敏感になるので、痛みなど出やすくなります。その状態を「病気が悪化した」などと悲観することなく、「天気が悪いからこうなっているだけ」ととらえればよいのです。
自律神経が気圧によって変動する様は、気圧と白血球に変化にも表れています。気圧が高くなると、交感神経が優位になり、顆粒球の割合が高くなり、リンパ球の割合が少なくなります。
気圧も、高気圧が来たら次は必ず低気圧が来るというように、交互に変化しています。人間の体の自律神経も、白血球の割合も、同じように交互に揺れて変化しているのです。
こうした気圧の変化は、健康な人にとっては、気分や体調が変わる程度で済むが、疲れが溜まっている人や病気を抱えている人にはとっては、大きなダメージとなります。特に、気圧が変化する春と秋の季節の変わり目は、体調が揺さぶられ、苦しい状態も出てくるので注意が必要です。
まさに今の季節気を付けた方がいいですね。朝起きたらまず朝日を浴びるといいそうですよ副交感神経を優位にする時間を作りましょう
参考資料:疲れない体をつくる免疫力 安保 徹 より
甘いものが好きな人ほど疲れやすい
甘いものの摂り過ぎは、実は疲れやすさの元になるそうです
疲れた時に、つい手が伸びてしまうのが、甘いもの。昼間ブレイクを入れるときや、夜、帰宅後などに、口に入れてしまいます 私は疲れた時、チョコレートが食べたくなりますみなさんはどうですか
疲れた時は、低血糖になっているわけですが、甘い食べ物は、副交感神経を刺激してリラックスを促し、手っ取り早く血糖値を上げてくれるので、疲れには良いわけです。
ストレスと疲れが蔓延する現代社会では、スイーツが人気になる理由もよくわかるようなきがします
しかし・・・
甘いものに含まれる砂糖は、ショ糖と呼ばれ、体のエネルギーになるブドウ糖にまで分解される過程が短く、体内に入ると、急激に血糖値や体温を上げる作用があります。
一見よさそうに見えますが、血糖値が急激に上がることで、血糖値を下げる働きのあるインスリンの分泌を誘発し、今度は、急激に血糖値も体温も下がります。この下がり方が早いので、短時間で低血糖になり、すぐにお腹がすいて、何かが食べたくなってきます
急激に交感神経が優位になって興奮したかと思うと、すぐに血糖が下がって疲れ、お腹がすくという不安定な状態が出てくる、そしてまた、すぐに血糖を上げてくれる甘いものに手が伸びるという悪循環に陥ります
こうして甘いものに対する依存な状態が出てくるわけです
甘いものは、頭や体をフルに使って血糖が下がり、極度に疲れを感じた時に、回復の為少量を摂るレベルならよいでしょう。
コーヒーに少しだけ砂糖を入れる程度です。これで、1~2時間仕事ができる血糖値になります。
基本的には、エネルギーの元になる糖は、きちんとした穀物などの炭水化物から摂るようにすべきです。
炭水化物から摂る糖は、多糖類なので分解に時間がかかり、体内に入っても、ゆっくりと血糖値が上がっていくので、急激に血糖を下げようとする作用も働きません。こうした状態で、甘いものを少し摂るくらいなら、血糖値も大きくは変動しなくなります。
では・・疲労回復におすすめの食品とは
「豚肉」
疲労回復効果のあるビタミンB1とエネルギー源となるたんぱく質が豊富です。またビタミンB1は糖質の代謝に関与しており、糖質をたくさん摂る人ほど消費されやすいので意識してビタミンB1を摂ることがのぞましいです。
「酢・梅干し・柑橘類」
これらには酸っぱさのもととなる成分のクエン酸が含まれています。クエン酸は筋肉中の疲労物質「乳酸」を分解するはたらきがあるので、疲れた時に摂ると疲労回復に効果があります。肉体疲労時はもちろん、脳の疲労にもおすすめです。
「納豆」
栄養豊富なヘルシー食品としておなじみの納豆にも、良質のたんぱく質、ビタミンB1が含まれています。毎日食べて疲労予防したいものです。
「鶏むね肉」
鶏むね肉には疲労回復効果のある「イミダペプチド」という成分が含まれています。鶏むね肉は低カロリー低脂肪高たん白とヘルシーなので食事に取り入れていきましょう。
「はちみつ」
やっぱり甘みは欲しい…それならば砂糖よりもはちみつがおすすめです。はちみつはエネルギー源として吸収が早く疲労回復効果が高いのです。また、精製された砂糖は血液を酸性化して疲れやすい体質にしてしまいますがはちみつはその心配がありません。
甘いものの摂り過ぎには注意したほうがよさそうですね
参考資料:三笠書房「疲れない体をつくる免疫力」安保 徹
:健康生活 より
ヘルパーズ・ハイ
こんにちは
「ヘルパーズ・ハイ」という言葉、ご存知ですか
よくランナーズ・ハイという言葉は聞いたことがあるかもしれません。
いわゆるマラソンをしているランナーが、走っている最中に経験する、気分が高揚する状態を言いますね。
では、ヘルパーズ・ハイとは?
「人助けをすることによる幸福」を示します。
人助けをすると気持ちよくありませんか?人は、他人が幸福であると、自分も幸福を感じるそうです
アメリカで行われた調査によると95%の人が、人助けをすると気分が良くなると回答しています。
人助けをするとオキシトシンという脳内ホルモンが分泌され、
幸福感がアップします
当たり前のようですが、それが脳科学で実証されています。
神経科学者が脳内fMRIスキャンを使って行った研究では、お金を手に入れた時活性化する脳の領域は、お金を与えた時(寄付した時)にはさらに明るく輝くことが発見されました。
私たちは愛する人に何か思いのこもった物をプレゼントすると喜びを感じますが、自分の時間を人にプレゼントするほど価値のある贈り物はないのかもしれません。
ボランティアをしている人の中に、“ヘルパーズ・ハイ“を体験して、ボランティアがやみつきになってしまう人がいるのは、このせいでしょう。彼らは、誰かを助けた時に、自分がより力強く、よりエネルギッシュで、やる気にあふれていると感じるようです
人の為に何かをしたとき、私たちは自分に「変化を起こせる力」があると実感します。さらに、周囲によい影響を与えたことで自信が高まります。同時に、誰かほかの人のために行動すると、自分と社会がつながっていることが感じられます。
何もせずにいると「自分は何者か、自分は周囲にどう思われているのか」など、自分のことで頭がいっぱいになって行き詰ってしまう傾向があります。でも、誰かの為に役立つ行動をして社会とつながりができると、自己中心的な世界に風穴が開き、重苦しい気持ちから解放されるのです
いまの子たちの自己肯定感が低い理由には、もしかすると「自分のために勉強するのよ」と言われて、勉強だけを強要されて、誰かの役に立つ経験が不足している、そんなところにもあるかもしれません。
ぜひ、いろんな意味で、子供たちにも、ヘルパーズ・ハイを経験させてあげたいものです
そして、それはブーメランの法則で、必ず、何らかの形で返ってくるかもしれません。
また・・・オキシトシンという脳内物質は、痛みを和らげたり、親近感を強め、絆を強める働きがある。そして、それは寿命にも関係してくるそうです
人助けをすると、助けてもらった側はもちろん、助けた自分自身も幸せになる。双方とも幸せそんないいことはないですね
参考資料:『幸福の習慣』トム・ラス ジム・ハーターより
スマホ専用会員カード(Zeetle)のご案内
当院ではスマホユーザー向けの専用会員カード(Zeetle)を導入して、会員様向けにお口と体の健康に関する最新情報などを発信しております。
この会員カードには情報発信以外にも、様々な特典が得られるようになっています。
まず、このスマホ専用会員カード(Zeetle)を取得されると、もれなく歯ブラシを一本差し上げています。
また、このカードには患者様簡単にご紹介していただける機能がついていて、ご紹介いただけるとアルファラインジャパンより、500円分の商品券を差し上げています。
スマホ専用会員カード取得とその他の特典などの詳細は、「こちらまで」
ホルミシス効果
こんにちは今回はホルミシス効果についてお話します
ホルミシスとはあまり聞きなれない言葉ではないでしょうか。
ホルミシスとは、ある物質が高濃度あるいは大量に用いられた場合には有害であるのに、低濃度あるいは微量に用いられれば逆に有益な作用をもたらす現象を示す言葉です。
ここでいうホルミシスとは、放射線ホルミシスのことです。低線量の放射線を使用することにより人間に有益な作用を起こすもので、低線量放射線(または低放射線ホルミシス)ともいいます。
例えば
紫外線は浴び過ぎれば皮膚がんの原因となり、また殺菌灯は紫外線の殺傷力によっているが、少量の紫外線は活性ビタミンDを体内で作るために必要であり、 この活性ビタミンDは血清中のカルシウム濃度を調整するものであって、もし不足すればクル病の原因となります。
ホルミシスという言葉が最初に用いられたのは菌類の成長を抑制する物質が低濃度では菌類の成長を刺激することを表現するものとしてであり、「少量の毒は刺激作用がある」とするアルント・シュルツの法則(Arndt-Schulz rule)の言い直しである。
1979年春に東京で開催された国際放射線研究会議において中国では「自然放射線の非常に高い地区に住んでいる住民の肺癌の発生率が低い」ことが発表される
ラジウム放射線
ラジウムが特殊な病気の治療に効果があることは広く知られてます。
特に癌や皮膚病、神経痛、血圧下降下など、白内障や肋膜炎にもよい。
ラジウムは金属元素で色々な鉱物に含まれているが、その量は微量で希少です。
ラジウム放射線は単一の光線ではなく、アルファ線、ベーター線、ガンマー線が放射されております。
アルファ線の本体は陽性に帯電しているヘリウム粒子であり、ベーター線は単純な陰性電子であり、ガンマー線はX線やラジオのように高度の振動数を持つエーテル電磁波動でその速度は太陽光線と同じ毎秒299000kmです。
このガンマー線の超短波長は物質透過性が強大で約20cmの深さまで人体組織または、鉛版、遮板と穿通透過して電離を起こすもので、ベーター線の100倍、アルファ線の100万倍の透過力を持ってます。
したがってガンマー線は深部治療法に絶大な価値があるものと広く認められ人体細胞に大いなる活力を与え、病菌を殺し難病を治し健康を増進するものです。
放射線は大量に浴びると放射線障害を起こすなど体に害があり、ひどい場合は死に至ります。
ただ、この地上には自然放射線が満ちあふれており、私たちはいつも微量の放射線を浴びています
そしてどうやら、自然放射線の10倍から100倍くらいの放射線を浴びると体や健康にさまざまなよいことが起こるということがわかってきています。
体によいことが起こるのは、低線量放射線に活性酸素を抑制する効果があるためです
活性酸素は、生命を維持するためになくてはならないものですが、同時にさまざまな病気を引き起こし、老化を促進する原因ともなります。低線量の放射線には、ビタミンCやビタミンEの摂取による抗酸化作用とはケタ違いの働きがあります。放射線は細胞の大部分を占める水分を電離させて一時的に大量の活性酸素を発生させ、体内の抗酸化の仕組みのスイッチを入れて活性酸素を打ち消してしまうのです。
「ホルミシス効果」 ウイキペディア
一般社団法人 ホルミシス臨床研修会
NPO法人日本代替療法学協会
より引用