座り過ぎない取り組み、簡単にできる対策について

 

 

 

 

 

今回は前回の「座り過ぎが病を生む」の続きで、「国内外の学校や企業での座り過ぎない取り組み、簡単にできる対策」についてです。

 

 

★「座り過ぎに注意!」世界で始まった取り組み01

 

国を挙げて座り過ぎの対策に取り組むオーストラリア

メルボルンにある小学校では2014年から、長時間座り続けることを避け、立ちながら授業を受けられるようにしています。

座っていると背中や首が痛くなるけど、立つと痛くなく体が楽になった。

立って授業を受けるようになり前よりも集中して授業を受けられるようになったそうです。

 

 

★「座り過ぎ大国」日本

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世界で最も座る時間が長い国は日本です。

世界20カ国で座っている時間を比較した調査では、最も長い7時間という結果が出ています。

早稲田大学では2015年から、座り過ぎが健康へどのような影響を与えるかの追跡調査を始めています。

ゴム部品を製造する工場に勤めている方は、健康のために朝は歩いて出勤し、職場でも事務所と工場の間を頻繁に行き来するようにしているそうですが、1日9.8時間座っていて、歩くなど動いている時間は1時間余りという結果になりました。

出勤してからのデスクワーク、車の運転、食事やテレビを見たりなど体を動かしているようで意外と座っている時間は長いのです。

 

 

★脱「座りすぎ」生活!26

 

楽天やグーグルなどの企業では、立ったままデスクワークができるようにし、快適な姿勢で最大限の仕事ができるように工夫しているそうです。

仕事のスピード感がアップしたり、社員同士が立ち話をすることが多くなりコミュニケーションが増えたそうです。

 

 

★簡単にできる対策

・時々立ち上がってストレッチ

 (立ってかかとをゆっくりと上げる 脚を上げつま先を上げる)

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 ・職場では電話に頼らずに部屋まで歩いて行く

 ・エレベーターの代わりに階段を使う

 ・コピーを遠くに取りに行く

 ・立ち仕事をしながらテレビを見る

 ・電車では座らずに立つ

 

車を運転している時、テレビを見ている時、食事をしている時、会議、パソコンをしている時など座らなければならない状況はいくらでもあります。

1日何時間も座るのは避けられません。

そんな中で、できる限り立っていてもできるようなことを見つけて、座る時間を減らし体を動かすことが大事になってきます。

座り過ぎない生活してみませんか?

 

参考著書 座らない! 成果を出し続ける人の健康習慣 トム・ラス

NHK クローズアップ現代 「座り過ぎは病を生む」

座り過ぎが病を生む

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回の健康ブログは「座り過ぎが病を生む」についてです。

 

 

座る時間と死亡リスク

 

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長く座ることの問題を指摘した、ある研究があります。

45歳以上の男女22万人を3年間近くにわたって追跡調査しました。

期間中に亡くなった人たちの生活スタイルを調べたところ、座る時間が大きく影響していました。

1日4時間未満の人たちと比べて11時間以上だった人たちは死亡リスクが40%も高まっていたのです。

どんなに運動しても、どんなに健康的に食べても、どんなに禁煙しても、長時間座る習慣を改めない限り健康問題を誘発してしまいます。

 

 

 

 

なぜ長く座り続けると健康リスクが高まるのか

 

 

長く座り続けると体の代謝機能や血液の流れに悪影響を及ぼします。

立ったり歩いたりしている時は脚の筋肉がよく働きます。

このとき筋肉の細胞内では血液中から糖や中性脂肪が取り込まれエネルギーとして消費され「代謝」が盛んに行われます。

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座っていると、全身の代謝機能を支えてきた脚の筋肉が活動せず、糖や中性脂肪が取り込まれにくくなり「代謝」が悪くなります。

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この状態が続くことで全身を巡る血流が悪化し、その結果、狭心症や心筋梗塞、脳梗塞、さらに糖尿病などのリスクが高まるのです。

デスクワーク中心の人は心臓病を患いやすく、立ち仕事の人と比べると発症リスクは2倍になります。

さらに最近、長く座り続ける生活が、より深刻な病につながる可能性も明らかになってきました。

男性の場合、座ってテレビを見ている時間の長さが肺がんの発症率を高めることがわかりました。

座っている時間が2時間未満の男性に比べ、4時間以上だと肺がんの発症率が3割以上上がっていたのです。

肺がん以外に肝臓がんや慢性閉塞性肺疾患の可能性も高くなるとされています。

 

みなさんも長く座り続ける生活から脱却してみませんか?

次回は、国内外の学校や企業での座り過ぎない取り組み、簡単にできる対策を紹介します。

お楽しみに(^^♪

 

 

参考著書 座らない! 成果を出し続ける人の健康習慣 トム・ラス

NHK クローズアップ現代 「座り過ぎは病を生む」

 

しゃっくりの止め方は?

今回のテーマはしゃっくりについてです。

 

しゃっくりがなかなか止まらず、呼吸が苦しくなったり話しづらくなったりしてイライラした経験のある人も多いのではないでしょうか?

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しゃっくりとは。。

肺を動かして呼吸させる横隔膜が強く収縮して息が早く吸い込まれるのと同時に、声帯が急に閉じられる現象のことをいい、役割は不明ですが生物が水中から陸上に上がり、えら呼吸から肺呼吸に切り替わる過程で肺に水が入らないよう気管を塞ぐ仕組みの名残という説もあるそうです。

 

しゃっくりの音。。

しゃっくりをすると「ひっく」という音が出ますが「ひっ」が声帯が急に閉じようとする時の声帯の振動音で「く」は声帯が閉じて息が止まった時の音です。

 

 

では、なぜ横隔膜の収縮と声帯の閉鎖が同時に起こるのか?

 

それはしゃっくりの指令センターである延髄のしゃっくり中枢に刺激が与えられるからです。

炭酸飲料を飲む、慌てて食べる、激しく笑う、せきをするなどの刺激がのどに分布する舌咽神経から延髄のしゃっくり中枢へと伝わることで横隔膜と声帯へそれぞれ同時に指令を出します。

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ただ、こうした刺激で常にしゃっくりが出るわけではなく、普段はGABA(ギャバ)と呼ばれる神経伝達物質により脳から抑制を受けています。この抑制よりも刺激が強くなるとしゃっくりが起き、一度起きるとすぐに止まりづらいのも特徴です。

 抑制する力を減らす例

(飲酒、一部の薬の服用)

 

また、子供の場合は大人に比べて発達が未熟でGABAによる抑制が効かず、しゃっくりが起きやすくなります。

 

しゃっくりの止め方は?

 

基本的にしゃっくりは自然に止まるので気にせず待てばいいのですが、

会議や宴会であいさつをしたり、半日ほど続いて不自由を感じたりするような場合は何らかの刺激を与えると、しゃっくりは止まりやすくなります。

人さし指を両耳に強く入れ30秒ほど押す

舌を30秒ほど引っ張る

このどちらも舌咽神経にしゃっくりを抑制する刺激が入るため薦められています。他にも、誰かに驚かしてもらうという方法も有効ですが、いずれも絶対に止まるというわけでありませんし、ぜんそくや心臓病、脳卒中などの人はこうした刺激は避けたほうがよいとされています。

 

しゃっくりは長時間続く場合もあり、48時間以上続くと「慢性」、1か月以上だと「難治性」と分類されます。

これらの場合は吐き気や倦怠感、呼吸困難、不眠に悩まされることがあり、また難治性の人が脳梗塞や悪性腫瘍などを患っている例もあるといいます。

喫煙と飲酒が重なるなどの生活習慣が影響している場合があるので、見直すことが大切ですがそれでもしゃっくりが1か月以上続くようなら病院への相談をしてみてください。

 

参考著書:読売新聞 しゃっくりの止め方は?

疲労と疲労感に対する対策

こんにちは。今回は前回のテーマ「疲労」の続きです。

 

疲労に対する対策「睡眠」

l-jn080820-3-2前回ご紹介したとおり、日中に仕事や運動をすると大量の活性酸素が発生し、細胞の酸化と損傷が進んで脳疲労が起こります。そこで生じるのが疲労因子FFです。この疲労因子FFが生じると、それに反応して疲労回復因子FRが増えてきて、酸化・損傷された細胞の修復を始めます。ところが疲労が蓄積すると活性酸素と疲労因子FFが出続けて疲労回復因子FRによるリカバーが追いつかなくなります。眠っている間は活性酸素の発生による細胞の酸化と損傷を抑えられるため日中に激しく活動しても良質な睡眠がとれていれば、疲労因子FFによる酸化・損傷を回復させるに十分な疲労回復因子FRが分泌され、脳の疲労は回復します。照明をオレンジ色の光にする、夜遅くまでパソコンやタブレットなどの操作をしない、眠る1~2時間までにお風呂に入っておく、眠る時刻の3時間前には食べ終わるようにすると睡眠の質が高まります。

 

 

疲労感に対する対策「ワーキングメモリ」

150126_brainandlanguageワーキングメモリとは、複数のことを同時に考えて行動する脳の力です。例えば、自動車を運転する時、走行の状態や周囲の状況を目で感知してどう運転すべきかを脳が判断し、カーナビで行き先をとらえながら手でハンドルを操作して足でアクセルとブレーキを踏み、助手席の誰かと会話をしながら目的地へ進むという作業を同時に行っています。ワーキングメモリが優れているということはつまり、脳全体をうまく活用し、複雑な作業を省力化して効率よく行う能力が高く、大脳のひとつの部位だけを使うことに集中せずに、他の多くの部位を効率的に使うことができ、脳疲労が蓄積しにくくなると考えられます。

 

 

ワーキングメモリを鍛える3つの方法

①物事を多面的にみる習慣をつける

膨大な情報が整理されやすくなってワーキングメモリが欲しい情報を瞬時に見つけ出せるようにする。

 

②多くの人と会話をしてコミュニケーションを交わす

臨機応変に対応しつつ記憶の整理と再生を繰り返すことで鍛えられる。

 

③世の中のいろいろな事実に興味を持ち、多趣味になる

沢山の趣味があるほど、様々な事柄に感動しやすくなり、記憶が増えていきます。

 

 

質のいい睡眠とワーキングメモリで疲れ知らずの素敵な日々を過ごしましょう!

 

参考著書:すべての疲労は脳が原因 梶本修身

こんにちは!今回のテーマは「疲労」です。

「疲労」とは生体アラームのひとつ

「疲労」とは、医学的には、「痛み」「発熱」と並んで人間の生体アラームのひとつと考えられています。つまり、「これ以上、運動や仕事などの作業を続けると体に被害が及びますよ」という警報です。人は痛みや熱があると休息しようとしますが、もしそれらの警報を発することができなければ、死に至るまで作業を続けてしまう恐れがあります。その危険を回避するために、痛みや発熱と同様に疲労という警報を発し、それ以上の活動を制限するように働いています。疲労はアラームである以上、通常、疲労感をもって自覚します。疲労には以下のような症状があります。

 

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疲れの原因は「活性酸素」

近年、活性酸素が老化や生活習慣病、シミ・シワ、白内障などの原因になるということがわかっており、どこかで耳にしたことがあると思います。呼吸で取り入れる酸素のうち、1~2%はこの活性酸素に変化します。活性酸素は強力な「酸化」という作用をもっていて、細胞や組織を壊していきます。仕事や運動などの疲れを感じる活動で大量のエネルギーを使うと、酸素の消費量が増えて活性酸素が大量に発生します。脳内の神経細胞などが活性酸素で酸化されると、細胞内から老廃物の一種が排泄されます。その老廃物の増加がシグナルとなり血液中などに疲労物質が増加します。そして、「活性酸素が細胞を攻撃して疲労物質が増えてきた」という情報が、大脳の眼窩前頭野という部位に伝わって疲労感が表出するようになるのです。

 

 

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しく働くビジネスパーソンが危険

015_main「ランナーズ・ハイ」という言葉をどこかで耳にしたことがあると思います。長い距離を走るトレーニングを続けているとき、あるポイントを超えるとそれまでのつらさが消え、高揚感に変わる現象をいいます。そのときに脳内では、疲労感や痛みを消すための物質が防御的に分泌され、その結果、多幸感や快感に似た感覚が引き起こされるのです。これが疲労感のマスキング作用です。日ごろから仕事にやりがいや達成感がある、あるいは上司や同僚からの賞賛、昇進といった報酬が期待できて楽しく仕事している、仕事に生きがいを感じ、休む間もなく忙しく働くビジネスパーソンは過労死のリスクが高く、「ここしばらくは脳や体を酷使していなかったか。本当は疲れていないか。少しでも何らかの疲れのサインは出ていないか」を自ら慎重に向き合って、疲労感のマスキングをしすぎていないかを判断する必要があるのです。

 

では、私たちは「疲労」と「疲労感」にどう向き合っていけばいいのでしょうか。

次回のブログでは疲労に対する対策「睡眠」と、疲労感に対する対策「ワーキングメモリ」についてご紹介します☞☞☞

 

参考著書:すべての疲労は脳が原因 梶本修身

日常で簡単にできる肩こり改善の方法

前回に引き続き今回も「肩こり」がテーマです!肩こりは上から直接押したりもんだり叩いても解決しません。3つの屋台骨となる「背骨」「肩甲骨」「骨盤」が正しい位置になることによって筋肉が不必要に伸ばされたり、引っ張られなくなることで、必然的に肩はこらなくなります。屋台骨のひとつである背骨は、傾く原因が背骨そのものにはないことも多いのです。背骨が傾く原因の根本は、仙骨(せんこつ)という骨盤の真ん中にある骨にあります。

 

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①骨盤がズレ背骨のスタート地点であり土台でもある仙骨も同調して傾いてしまう

      ↓

②必然的に背骨が斜めにスタートしてしまう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

←②

 

 

 

←①

 

 

 

つまり、背骨をまっすぐするには、骨盤が正しい位置にあることが欠かせません。以下に骨盤が正しい位置にあるための日常で簡単にできる方法を紹介します!

 

 

骨盤の歪みが取れ、背骨がまっすぐになるIMG_20160720_0001_NEW

「白鳥の湖」

 

①仰向けに寝て両腕を頭上に伸ばし、手の甲と甲を合わせます。

②左腕を左に倒すと同時に、左の腰を少し浮かせます。

③右側も同様に行います。

④これをリズミカルに左右交互に行います。

ポイントは、腰を左右に振るのではなく、あくまでも骨盤を片側だけ上に向かって持ち上げるイメージです。目安は左右を1回として1秒くらい。それを10秒(=左右で1回を合計10回)、1日に3回行います。

 

 

 

 

 

 

 

シンプルな「こりとりウォーク」

 

手のひらを正面に向けて歩きます。

通勤中、買い物しながら、会社の廊下で、駅の構内で、家の中など、どんなに短い距離でも歩くときには、こりとりウォークで歩きます。

 

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参考著書では他の方法も紹介されてますのでぜひ参考にしてみてください。

 

参考著書:1日10分歩き方を変えるだけでしつこい肩こりが消える本 宮腰圭

今回の健康ブログは「肩こり」についてです。

 

images肩こりで悩んでいる方に、「肩のどの辺がツライですか?」と伺うと、答えは2つにわかれます。半数の方が「ここ!」というのは、僧帽筋(そうぼうきん)という筋肉の上側。IMG_20160624_0002もう半数の方々は、そこよりも少し背中側にある菱形筋(りょうけいきん)と、肩甲挙筋(けんこうきょきん)のちょうど境目あたりです。では、それらの筋肉を、上から直接グイグイ押したり、強くもんだり叩いたりすることで、その肩こりは解決するのでしょうか?残念ながら答えは「いいえ」です。強く押せば押すほど筋肉がほぐれて柔らかくなると思いがちですが、ただでさえこって硬くなった筋肉を、親指でグイグイ押してマッサージすると、筋繊維はいったん壊れます。そしてそれが再生するときに、より強靭な繊維に変性していき、筋肉はかえって「硬く」なるのです!

 

 

こりとは?

多くの方が、こりとは筋肉が収縮してこり固まったもの、とイメージしていると思います。もちろんこれも間違いではありませんが実はこれよりも多いのは、筋肉が収縮ではなく伸展、伸ばされたり引っ張られた状態になることで発生するこりです。筋肉は骨から骨へとつながっているため、例えば骨格がズレることによって筋肉が常に伸ばされていると、その筋肉の中にあるものも同じように伸ばされます。筋肉の中にあるもので、肩こりに関係するものといえば、血管・リンパ管・神経の3つですが、この中でも特にカギになるのは血管です。筋肉が引っ張られて細くなると内径の空洞も伴って狭くなり、必然的に血液が通りにくくなります。20141027aそして血流が悪くなり、あらゆる老廃物が排泄されなくなり、されに筋肉内の酸素も少なくなります。その伸ばされている筋肉の中で、もっとも血流の悪くなっている部分が固まってこりになったり、実際には固まっていなくても、自覚として同じ場所にこりを感じるというものです。問題は、筋肉の硬さではなく、筋肉の中身です。つまり、重い・だるい・こる・張る・詰まる・痛いという感覚は、筋肉自体の硬さによって感じているのではなく、血流が滞った場所に溜まる老廃物(乳酸やピルビン酸など)が排泄されなくなることで感じる症状なのです。

 

 

どうすれば肩こりは治る?

筋肉がどこから来て、どこへいっているか、どこから出て、どこへつながっているかを知ることがカギになり、こりを根本的に改善させるには、そこの筋肉が伸ばされたり引っ張られないような骨格をつくらねばなりません。そして、筋肉が伸ばされたり引っ張られるような姿勢を、できる限り長く続けないことに尽きるのです。その重要な屋台骨となるのが「背骨」「肩甲骨」「骨盤」です。これらを正しい位置に戻すと菱形筋と肩甲挙筋と僧帽筋という3つの筋肉が不必要に伸ばされたり、引っ張られることはありません。すると、必然的に肩はこらなくなるのです!

 

次回は、この3つの屋台骨が正しい位置にあるための日常で簡単にできる方法をお伝えします☞☞☞

 

 

 

参考著書:1日10分歩き方を変えるだけでしつこい肩こりが消える本 宮腰圭

 

具体的な血流改善の方法

今回の健康ブログは前回の続きとなる「血流を改善すると、心も体も整う」の具体的な血流改善の方法についてです。

血流悪化は、①血がつくれない→②血が足りない→③血が流れないの順番でドミノ式に起こっています。そのため、血流改善は原因に合わせて、①→②→③の順番に取り組むことが大切なのです。以下にそれぞれの効果的な取り組みをご紹介します。

 

①血を作る

1423_ext_03_0_L血液は食べたものでつくられます。血の原料である鉄分とタンパク質の両方を一度にとることができる食材が鶏肉です。特に骨の部分は血をつくる力が高いので、骨つきをスープ仕立てにするのがおすすめです!お肉に含まれる鉄分は、野菜に含まれる鉄分とは違い、同じ量の鉄分でも、お肉を食べたほうが5もたくさん鉄分が吸収されます↑↑↑↑↑

 

 

 

97945_137_b3e1ab0f_6435fb67血液の原料である鉄もそのままでは吸収されにくいのですが、食後90分以上が経過して胃腸がほとんど空っぽの状態になると、悪玉菌を撃退して善玉菌を増やすことができ、腸内細菌の働きによってより多く吸収できるようになります。

 

 

 

 

 

②血を増やす

l-jn080820-3-2血を増やすためのコツは23時までに眠ることです。漢方の考えで太陽が出ている間を「陽」、夜が「陰」で、午前0時を挟んだ前後2時間は、陰と陽が入れ替わる時間であり、入れ替わったあと、13時が血をつくる時間です。この時間に寝ていない状況が続くと血がつくれないだけでなく、血の浄化もできないために、あらゆる病気を引き起こす原因になります。さまざまな血液細胞のもとになっている「造血幹細胞」は太陽光のリズムを自律神経が伝えることによって、増えたり、血球をつくったりしている可能性が示唆されています。

 

 

③血を流す

810b090c5acd826efbd9319ee96e9a9f下にたまってしまった血液を戻すためにつくられたのが第二の心臓とも呼ばれるふくらはぎです。ふくらはぎは歩く時に合わせて筋肉が伸びたり縮んだりします。歩かないと第二の心臓が止まってしまい血流は悪くなってしまいます。つまり歩くことが直接的に血流をよくすることにつながっているのです。

 

 

 

 

 

参考著書にはここで紹介した取り組み以外のことも紹介されていますので、ぜひ参考にしてみて下さい。

 

 

参考著書:血流がすべて解決する 堀江昭佳

 

血流を改善すると、心も体も整う

 

 

 

 

 

こんにちは

今回のテーマは「血流を改善すると、心も体も整う」です。

 

 

1974年にカナダの心理学者ダットンとアロンによって行われた有名な吊り橋実験はご存知ですか?

吊り橋実験とは、18~35歳までの200人の独身男性を集め、渓谷にかか10145312る高さ50mの揺れる吊り橋と揺れない吊り橋の2カ所で行われました。

男性にはそれぞれ橋を渡ってもらいますが、橋の中央で同じ若い女性が突然アンケートを求めます。

その際に電話番号を教えると、揺れる吊り橋で実験を行った男性からはほとんど電話があったのに、揺れない橋を渡った男性からの電話は1割ほどしかありませんでした。

揺れる吊り橋での緊張感・ドキドキが恋愛感情に発展しやすいという結果になったのです。

単に恋愛テクニックをつくりだしたのではなく、生理的な体の状態が、心理的な認知に影響するということを証明した実験になります。

 

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口角を上げて笑顔を作ってみましょう。

ちょっと楽しい気持ちになりませんか?

これはジェームズ・ランゲ説と呼ばれている理論で、身体変化の認知が情動を生むという説です。

つまり「体→心」の順で感情が形成されるととらえられます。

笑顔という体の変化が、楽しい気持ちを生みだすのです。

現代の心理学では、体の生理的な変化が先にあり、それが心の変化に結びついているということがはっきりしてきています。

 

 

 

img_07_01脳は視覚、聴覚、触角、味覚、嗅覚の五感を通じて外部の情報を取り入れています。

情報を取り入れるのは、すべて体を通じて行われています。五感というフィルターの情報が悪ければ、脳、そして心に届く情報も悪くなってしまうのは当然です。

 

 

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私たちの体をつくっているのは全身の60兆個の細胞です。その1つずつを結びつけ、生命活動を支えているのは「血流」です。

「血流」の状態がどんな状態かによって、心に与える影響もそれぞれ異なります。

 

 

血流が悪くなれば、マイナスの感情を生みだし、血流を良くすれば、プラスの感情を生みだします。

 

次回のブログは具体的な血流改善の方法についてです。

 

参考著書:血流がすべて解決する 堀江昭佳

「かんたん背伸び」と「しっかり背伸び」

 

 

 

 

 

こんにちは!今回のテーマは前回に引き続き具体的な背伸びの方法についてです。

 

 

姿勢が崩れてきたなと感じたときでも背伸びさえすれば、すぐに頭や体の位置がリセットでき、体幹を活用した疲れにくい体勢が整います。体を伸ばすことで、同時に気分もリフレッシュできるのだから、まさに「いいことづくし」です。

 

こうしたさまざまな効果が得られる背伸びですが、実際に行う際のポイントをお教えいたします。簡単な背伸びのポイントについてはすでに触れておりますが、改めてご覧いただき、正しい背伸びを身につけてほしいと思います。

 

 

手を上げない、かんたん背伸び

耳の後ろを上に引き上げて体を伸ばす

 

たったこれだけです。ちなみに「耳」ではなく「耳の後ろ」というのがポイントです。耳の後ろとは、耳からほんの1cmほど後ろの場所のことを指しています。この1cmの差がとても重要で、「耳」ではなく「耳の後ろ」を肩のラインに揃えるような意識で上に引き上げることが正しい姿勢を生むのです。

 

重心が自然と真ん中にきて、「あごを引く」「胸を張る」「肩甲骨を寄せる」という状態になります。体の余分な力が抜け、お腹が上に伸びるので、その状態をキープしてください。会議中や顧客との会談中、あるいは上映中の映画など、あからさまに背伸びをするわけにはいかないときでも、姿勢を正したい時はあるものです。そんなときには「かんたん背伸び」で体を整えて負担を軽減しましょう。また歩く時や走る時など、体を動かす時も「かんたん背伸び」がもっとも役立ちます。

 

 

腕を伸ばす、しっかり背伸び

背伸び①足を平行に肩幅に開いて、足裏の親指と小指の付け根、かかとの三点で重心をとって立つ

②手を正面で組んで手のひらを返し、ひじを伸ばして腕を真上にあげていく。手の甲を見ながら顔も一緒に上げていく

③自分の体を上と下で引っ張り合うようにして体を思い切り伸ばす

④あごを引くような感じで顔を正面に戻し、ゆっくりと手を左右におろす

 

手を上げて体を伸ばすという、姿勢を一から整えることができる「しっかり背伸び」です。一般的な背伸びと動作はほとんど変わりませんが、意識するポイントがいくつかあり、それを意識することで崩れた姿勢をリセットしてくれます。特に、手がしっかりと上がっていないことが多いので、②の動作をするときに、手のひらが真上の天井を向いているか、腕は耳の横にきているかをしっかりチェックしましょう。

 

 

座りながら背伸び

①イスに深く腰掛けて、背もたれと腰の間にすきまをつくらないようにする坐骨

②骨盤を立てて、イスの座面に坐骨を突き立てるようなイメージで座る。この坐骨に上半身を乗せれば、立っている時と同じ上体の姿勢が保てる

③あとは「かんたん背伸び」もしくは「しっかり背伸び②~④」を行う

※イスの座面が大きすぎて、すきまが空いてしまうようなら、腰のところにクッションを入れると姿勢が整います

 

デスクワークで疲れた時、飛行機や新幹線に長時間乗る時など、いちいち立って背伸びをするのが大変な時は座ったまま背伸びをしましょう。気を付けるポイントは、とにかく正しい姿勢で座ることです。座って行う背伸びの時は、坐骨で重心をとります。坐骨を立てて座ることができれば、イスの座面から上にある上半身がまっすぐに立った時と同じ姿勢になります。

 

 

背伸びをすると体がグーンと伸びますから、それだけで立派なストレッチになります。また、腕がきちんと上がっているかどうかの可動域のチェックにもなるので、「しっかり背伸び」をする時には、鏡の前で横向きに立って行ったり、横から写真を撮ってもらったりするとより効果的です。

 

腕だけではなく、背伸びをしたタイミングで肩や首、股関節など、全身の関節の可動域もぜひチェックしてみてください。

 

参考著書:長く健康でいたければ、「背伸び」をしなさい   著者:仲野孝明