数字に騙されてはいけません!!
数字に騙されてはいけないとは薬について
骨粗鬆症の新薬の治療が行われ、次のような結果が出てきました。あなたは次の3つのうち、どの効果が一番高いと考えますか??
100人に1人は骨折を免れる。
骨折するリスクが2パーセントから1パーセントになる(リスクが1パーセント減る)。
骨折するリスクが50パーセント減る。
・・・実は、この3つの文章、すべて同じことを言っています。
実験の結果内容は次の通りでした。
「薬を飲まなかった100人のうち骨折したのは2人だった。飲んだ100人のうち骨折したのは1人だった」
これをパーセンテージで考えれば、100人中2人が1人になったので、「骨折するリスクが2パーセントから1パーセントになる」とも言えますし、100人中2人が1人、つまり半分になっているとも言えるので、「骨折するリスクが50パーセント減る」、これも全く間違いではありません。
それぞれの言い方が与える印象はずいぶん異なります。
おそらくもっとも効果が出ているように見えるのは、ではないでしょうか?
私も③が一番だと思いました
100人中2人が1人になったというのはさほど大きな効果とは思えませんが,骨折のリスクが50パーセントも減ると言われると、その薬を飲めば全世界で骨折するお年寄りが半減するかのように思えてしまう不思議ですよね
ちなみにの文章は、フォサマックという骨粗鬆症治療薬の承認の際に実際に示された治験データです。
このように製薬会社は、日々、言葉のトリックや複雑な式を用いるなどあの手この手で高い効果を謳ったレポートとともに新薬を発表したり、紹介したりしています。
ねつ造ではないにしろ、実に巧妙な数字のトリックがまかり通ってしまう。
まさに製薬会社の思いのままになっているのが、薬業界の現状のようです
参考資料:あさ出版「薬が病気をつくる」より
医者がいないと死亡者が減る?!
こんにちは
前回はお薬の話、高血圧などの基準値の話は製薬会社の金儲け・・、などとお話しました。
今回も薬に関係するお話です。
医者がいないと死亡者が減る
海外でこんなことが起きました。
1973年、イスラエルで医師のストライキが起きました。1日に診察する患者数は、通常時の6万5000人から7000人にまで減ってしまいました。
「命を守るべき医者が診察を放棄するなんて」と思うでしょうが、ふたを開けてみると、1カ月のストライキ期間中、死亡率は半減してしまいました
1976年、コロンビアで医者のストライキが起こったときには、52日間、救急医療以外の一切の医療が停止されました。にもかかわらず、この期間の死亡率は%も低下しました
同じ年、ロサンゼルスでも医者のストライキが起きたのですが、この時も死亡率は%低下していました
医療行政を研究するカリフォルニア大学の教授が17の主要病院を調査したところ、ストライキ期間中、手術件数が60%減少していたことが分かりました。驚くことに、ストライキが終わり、医療機関が通常通り動き始めると、死亡率はストライキ前と同じ水準に戻った、つまり、死亡率が18%アップしたそうです。
「お医者さんは必要ない」と言っているわけではありません
ストライキ中に死亡率が減った理由は、手術数が減ったこともありますが、薬の投与数(処方量)が減ったことも否めません。
裏を返せば、手術や薬、ひいては医療全体に、命を奪う危険が潜んでいるということです
医療行為によって失われなくていい命が失われてしまうことも、残念ながら起きています
病院で、お医者さんに「あなたは○○です」と真顔で言われたら、信じてしまいますよね?
有名なお医者さんだから、大きな病院だから、有名な薬だから大丈夫
本当にそうでしょうか??
そのお医者さん、その病院、その薬は、あなたの身体にとって本当に良いものなのでしょうか。健康にしてくれる場なのでしょうか。
あなたの身体を本当に守ることができるのは、あなた自身しかいません
残念ながら医療界が病気を作っていると言わざるをえない現実もあります。処方されようとしている薬、治療が具体的にどんなもので、どんな危険があるのか、知る権利と責任があります。
どんな大きな病院の、どんな偉い先生にも、このリスクをゼロにすることはできません。リスクの度合いを下げるには、人の身体、病気のプロであるお医者さんと、あなたの身体のプロであるあなたとの協力が必要です。
お医者さんに任せきりにするのではなく、最後はあなたが判断しましょう
そして薬に頼りすぎるのではなく、運動・食事・禁煙などに気を付けましょう
参考資料:あさ出版「薬が病気をつくる」より
~高血圧・糖尿病・生活習慣をめぐる嘘~
今回は薬とコレステロール値・高血圧と判断される基準値についてお話します
~高血圧、糖尿病、生活習慣を巡る嘘~
「コレステロールが高いと危険」という嘘!!!
実は「コレステロールが高いと危険」というのはまったくの嘘だそうです。
もちろん高すぎるのは危険ですが、現在の基準は医学や製薬会社の金儲けのために基準がねつ造されているというのです
中日新聞より
延べ17万人の病気などによる死亡率を、総コレステロール値が「160~200未満」の人とそれ以外の人とで比較した研究では、「160未満」の人は男性が1.6倍、女性は1.4倍と高かった。「200以上」は女性では差がないが、男性は低かった。また、悪玉と呼ばれるLDLコレステロール値でも、原因別の死亡率について分析した。心疾患では、値の高い男性が低い男性に比べて死亡する率が下がる結果が出た。女性は、心疾患でも死亡との関係が見られなかった。
要するに「コレステロールが高いと危険である」というのは、動脈硬化関連疾患を扱う病院による患者を増やすための方便なのだ。特に閉経後の情勢はコレステロールが高くなる。
食事療法という言葉があるように、食を意識することによって、適正なコレステロールに近づけることはできる。年齢や性別にもよるが、コレステロールは240~280までなら食事に留意することで十分である。そして240~280くらいの方が病気のリスクが少ない。
血圧
数値だけ見て、「病気」と信じてはいけない
現在、日本高血圧学会が示す正常血圧は上(最高血圧)が130未満、下(最低血圧)が85未満というもの。健康診断などではこの数字を上回ると再検査や治療が必要とされる。
この基準値は年々引き下げられてきた。1987年の旧厚生省の基準では上が180未満、下が100未満でいわゆる正常値とされ、当時の高血圧症の患者数は170万人だった。
ところが、2000年にはっきりした理由もなく140/90に引き下げられました。この基準が全くあてにならないそうです。
その後に基準値はどんどん引き下げられ、2008年からスタートした現行の基準を上回る日本人は約2700万人とされる(日本総合健診医学会の健診結果と厚労省「2008年人口動態統計」による推計)。
20年あまりで高血圧症と診断される人が約倍に増えたのだ
日本で年間1兆円の医療費が余分に必要となり、しかも数万人が余計に死亡する危険性があると推測できる。
血圧の下げ過ぎは非常に危険なのです。
昔は160/95からを高血圧と言ったが、昔の基準のほうがよほど健康的でした。
基準値を下げると儲かるのは、薬品業界。基準値を変えてから売り上げが6倍
糖尿病に至っては適切な食事、運動により、ほぼ血糖を低下させることは可能です
血糖値は薬で下げても無意味で副作用がひどい!!薬を飲まずに、運動を!!
薬やインスリン注射で血糖値を厳格にコントロールして、延命につながったというデータは皆無。
糖尿の薬も一時的には血糖を下げはするが、その結果、体内はインスリンを出さない状態、もしくは疲弊した状態に変わっていく。そして結局は薬が増えて、糖尿病は悪くなるという結果をたどる。
発がん性、心不全、突然死などのリスクが高まる薬もあります。
薬を飲んでいて「いつもだるい」「イライラしてきれやすい」「足元がふらつく」「認知症がでてきた」などの症状があったら、薬害が疑わしいでしょう。
しかし、現代人も砂糖に代表される甘い物に完全に依存しており、糖を食事から減らすためのアプローチを実行することが難しいのが現状ですが・・・。「歩く、自転車、水泳、ストレッチ」などの有酸素運動を心がけると下がる人が多いことが、運動療法のデータから分かっています。
ほどよい運動は、体を錆びつかせないためにも大切です。
「血糖値が高め」と言われたら、よく歩くようにしてみてください
国内で人間ドックを受けた人の値を調べたところ、血圧やコレステロールの値がこれまでの基準より高くても「健康」だった。
学会は新基準を6月に正式に決め、来年4月から運用する予定という。
この結果、緩められる新基準の範囲におさまれば、薬を減らせる可能性もあり、健康保険財政の改善につながる(見方を変えれば、今まで無駄な薬代を払っていたことになる)
参考資料:著書「医者いらずの食」・「医者に殺されない47の心得」から
胃腸について☆
こんにちはまだまだ暑い日が続いていますね、いかがお過ごしでしょうか
ガンガンに効かせた冷房と冷たい飲み物などで胃腸は疲れてしまいます。
不調にならない為にも胃腸のことを見直してみませんか??
胃腸にまつわる数字のトリビアということで雑誌”ターザン”の記事からご紹介します
数字でわかる胃の働き。
胃に食物が到達する時間は?
胃の容量はどのくらい?
収縮運動のリズムって?
結構頑張っている胃の仕事ぶり、こんな数字から分かります。
口と胃をつなぐ食堂を液体が通過するスピード
成人の食道の長さはおよそ25cm、太さは2cm。ぐびっと飲んだお茶やビールやラーメンのスープは、~秒という速いスピードで胃に到着する。冷たいものの一気飲みは、胃がびっくりするので要注意!!!
固形物は比較的ゆっくりと食道を進んでいく
食道は普段は前後に潰れている。食物が食道の入り口に到着するとその分だけ広がり、筋肉が蠕動運動を始めて、胃の方向へ押し出す。唾液と混ざった固形物が胃に到着するのに30~60秒かかる。
さまざまな胃の病気を招くピロリ菌、20代の感染率は??
胃潰瘍や胃がんの主原因ともいわれるヘリコバクターピロリ菌。30代、40代の感染率は40%程度だが、若年層ほど感染率が低く、20代は約10%。生活環境の衛生度が感染率に影響すると考えられています。
胃がんの罹患率を男女比で見てみると・・・。
国立がん研究センターの調べによると、1985年と2005年の胃がんの罹患率を比較すると、30歳以降ではすべての年代で後者の方が低下。男女比でいうと2006年の段階で罹患率は男性20%、女性13%。
胃の中に分泌される胃液の1日当たりの総量は
胃液は外界から取り入れた食物の殺菌を担当する胃酸と、たんぱく質の消化液を合わせたもの。胃の粘膜層の中にある組織から分泌される。1日に分泌される量は、ℓのペットボトル1本近くに及びます。
食事をしたときのオトナの胃の容量は
胃はとても膨張性に富んだ臓器。空腹で胃が空っぽのときは50mlなのに、いったん食物が胃に入ると.~.ℓくらいまで膨張する。胃が膨らむのは主に副交感神経の作用。ちなみに新生児の胃の容量は30ml。
胃の収縮運動のリズムは毎分~回の頻度。
胃に食物が到着してある程度の量が溜まり、胃壁が引っ張られると、胃の収縮運動が始まる。15~20秒に一度収縮が起こり、1分間のおよそ3回の収縮運動で食物が十二指腸に送られていきます。
☆数字でわかる腸の働き☆
大腸の中を進む便、どのくらいのスピード?
大便の長さは結腸と直腸を合わせて1.5~1.8程度。この中で徐々に脱水、固形化されつつ、分間に~cm程度というゆっくりとしたスピードで便は運ばれる。大腸に入って~時間で排泄となる。
小腸のひだを広げた面積、トータルするとどれくらい?
小腸の表面には、絨毛と呼ばれる細かい突起が備わっている。絨毛の中には毛細血管が走っていて、ここから栄養を体内に吸収する仕組み。絨毛をきれいに伸ばすとその表面積はシングルテニスコート1面分。
全身の免疫細胞の半分以上は小腸に存在する
腸と免疫との相関関係は、ここ数年のトピック。小腸の腸管の中にはパイエル板という独自のリンパ組織があり、ここには免疫細胞が集中していて、全身の免疫細胞の%を占めているともいわれている。
小腸の細胞、その寿命はとても儚い
兆個あるヒトの細胞の中で最も短命といわれているのが、小腸の上皮細胞。生まれてから絨毛の先端で死ぬまでわずか1日、もって3日ともいう。小腸の細胞の生死は巧妙にコントロールされているのだ。
腸管の住人、腸内細菌は数にしてどれくらい?
ヒトの腸管には、およそ数百種類、兆個の腸内細菌が生息しているといわれる。善玉菌、悪玉菌、日和見菌の3種類があり、善玉菌を優位に保つことによって腸の機能や免疫力の強化につながる。
口から食物を入れて肛門から排泄するまで
口から肛門までをつないでいる消化管は、いってみれば一本の管。有毒なものとそうでないものを見分け、吸収し、不要なものは排泄する。このプロセスは、丸日から日という時間を要する。
胃の出口から始まる小腸は人体の中で最も長い臓器
胃の出口から続く小腸は、十二指腸、空腸、回腸からなる。十二指腸は指12本分、残りの長さの5分の2を空腸、5分の3を回腸が占める。絨毛は空腸の方に多く、免疫の司令塔パイエル板は回腸にのみ存在する。
いかがでしたか??食べたものが3日間も体の中にあるとは、私はビックリしました
体の中に長い間留まっているとわかると、体に良い物を食べるようにしようかなと思うようになりました
参考資料 雑誌”Tarzan”より
運動・老化にはBCAAが効果的!!
こんにちは今回はBCAAについてお話します。
ハードで長時間にわたる運動時には多量のエネルギーが必要となります。この時、わたしたちの身体は筋肉中のたんぱく質を分解し、アミノ酸に変えてどんどん消費する。たんぱく質を含む食物を摂り、アミノ酸に分解していては間に合わないので、とりあえず筋肉中のたんぱく質を使用しています。
BCAAとは、9種類ある必須アミノ酸の中でも、特に筋肉のエネルギー源となる3つのアミノ酸「バリン」「ロイシン」「イソロイシン」のことを言います。
また、筋肉を構成している必須アミノ酸のうち、BCAAが約30~40%を占めているとも言われています。
BCAAという呼び名は、その分子構造の特徴から付いたもので、正確にはBranched-Chain Amino Acids(分岐鎖アミノ酸)と言います。
BCAAは筋肉そのもののエネルギー源となり、体全体のエネルギー源となるブドウ糖が不足した時にも使われる。不足時に即座に働くので、BCAAをこまめに補給すれば、疲れを感じにくく、持久力アップも期待できる。
激しいスポーツをすると、私たちは筋肉痛に襲われるが、これは筋肉中のアミノ酸が大量に消費されて生じた損傷の修復時に起こる。
筋肉痛が起きそうな運動をしたときは、早めにBCAAを摂ると良いです。
筋肉自身ダメージが軽減されるから、筋肉痛もひどくなく、早く改善される。
そして、この時、私たちの身体(筋肉)は以前よりも強化される。いわゆる筋トレの効果が現れます。
BCAAに期待される効果
・運動能力の向上(スタミナの持続)
・筋肉疲労の軽減(運動後の筋肉組織の回復促進)
・基礎代謝の維持(加齢に伴う筋肉量の減少を緩やかにする)
効果的な補給方法は
BCAAは、摂取後30分で効果のピークを迎えるため、運動直前や運動中の補給方法としては液状や粉状のサプリメントを利用することが一般的です。
ですが、BCAAはたんぱく質の構成成分であるアミノ酸ですので、普段の食事から補給することも可能です。
肉・魚・卵・大豆製品などのたんぱく質源となる食品(主菜)を毎食しっかり食べることが、BCAA補給になるということですね。
ただし、食品中のたんぱく質が体内でアミノ酸に分解され小腸で吸収されるまでには数時間を要します。
これは一見デメリットのようにもとれますが、実は大きなメリットでもあります。
なぜなら、食事の数時間後から緩やかに長時間に渡ってBCAAの補給を行うことができるためです。
運動前の一時的な補給というより、
「朝・昼・夕の食事からこまめにBCAAを補給し続けることにより、体力のベースアップが図れる」
このことこそが、食事からBCAAをとる大きな意義と言えます。
また、こんなメリットもあります。
・BCAA以外のビタミン・ミネラルなどの栄養素も同時に補給できる
・様々な食品に含まれるので、あまり意識しなくてもとれる
・サプリより美味しい(BCAAそのものには独特の苦み・えぐみがあります)
・食品からとれるのでナチュラル(サプリ・ドリンクタイプのものには糖分や人口甘味料・香料などが添加されています)
BCAAを多く含む食品には、大豆類、鳥肉(鳥胸肉)、マグロ(赤身)、たらこ、チーズ、牛乳などがあります。
BCAAの積極的な補給と同時に日々の運動量を増やすことで、筋肉量を増やすことも可能です
筋肉は、体内で最もエネルギー消費量の多い組織ですので、筋肉量が増えるということは、基礎代謝量を増やすことにもつながります。
つまり、BCAAは「基礎代謝量をアップさせて燃焼系のからだを作りたい!」という方にも、ぜひ積極的にとって頂きたい成分なのです
BCAAは、加齢による衰えを少しでも食い止め、高齢者の筋力アップにも活用できます。
近年、問題視されるロコモティブ・シンドローム(運動器症候群)対策としても大きな効果を期待できます。
ロコモティブ・シンドロームは、日本整形外科学会が2007年に提唱し、略してロコモと言われていますが、骨や関節、筋肉、神経などが衰えて『立つ』『歩く』といった日常の動作が困難になり、要介護や寝たきりになってしまうこと、またそのリスクが高い状態のことを言う。
高齢化社会の日本では重要な課題とされ、50歳以上の人の七割に可能性があるそうです。家の中でも滑ったり転んだりする、片足立ちで靴下が履けないなど「今までにない自分」を感じている人はロコモ予備軍の可能性がある。
ロコモの直接的な原因は、①バランス能力の低下、②筋力の低下、③骨や関節の病気、と言われており、ここでもBCAAの摂取が効果的です。
筋肉を作るのに役立つ三つのBCAA(バリン、ロイシン、イソロイシン)の中でも特にロイシンを多く摂取し、そのうえで適度な運動を心がけると、筋肉量が増え、筋力が向上し、運動能力の改善につながると言われています
参考資料:木楽舎「動的平衡2」福岡伸一 より
歯周病菌飲み込み 腸内バランス崩す!?
こんにちは今回は歯周病菌についてのお話です
歯周病お口の中だけの問題と思われがちですが、歯周病菌と全身の健康は深く関わっています
歯周病をもたらす口腔内の細菌が、唾液とともに飲み込まれることで腸内細菌のバランスを崩し、糖尿病などを引き起こす一因となることを、
新潟大大学院医師学総合研究科の山崎和久教授、歯周病学のグループが突き止めたそうです。
これまで歯周病菌が動脈硬化など歯周病以外の病気も誘発することは分かっていました。
これまでの説
メカニズムはこれまで解明されておらず、歯周病の幹部の歯茎から菌、または炎症を起こす物質が血中に入り、全身に回ることが原因と考えられてきました。
新たなメカニズム
山崎教授は歯周病の原因菌の一つをマウスに投与し、腸内を検査。
歯周病菌が腸に入ることよって従来の菌のバランスが崩れ、高脂肪食を摂取した時に増える悪玉菌が多くなることが判明した。
そのため防御の役割を持つ酵素の働きが弱まり、毒素が分解されずに腸から吸収され、血液を通しさまざまな臓器に炎症を起こすことが分かったそうです。
糖尿・メタボ予防に期待できます
山崎教授の研究結果は代謝と関係する糖尿病やメタボリックシンドロームなどの予防・治療につながる可能性がある。
国内の研究者は「今まで考えられなかった新たなルートが発見された。画期的な研究結果」と評価されています。
厚生労働省の調査によると、歯周病は成人の8割が罹患している“国民病”。
山崎教授は1日1~1.5㍑作られる唾液が、歯周病菌を運ぶのではないかという仮説を立て、2年前から研究を開始。
元来、腸内にない歯周病菌をマウスの口から投与して変化を調べ、歯周病菌が腸内環境を悪化させて病気を誘発するメカニズムを導きだした。
腸内細菌の遺伝子解析を行っている東京大大学院の服部教授は「腸内細菌が人の健康に大きく影響することは知られていたが、口腔細菌が腸内を撹乱して病気を引き起こす事を明確に示した画期的な研究となった」と話す。「予防法が確立したら、社会的には医療費の削減にもつながる」とした。
「研究が進めば、歯周病菌とは別の原因で腸内細菌のバランスが崩れることで発症する疾患の、予防や治療にも応用できるのではないか」と言われています。
※口腔ケアは生活習慣病などの予防につながることが期待できると言えます!!
歯科での定期的な健診・歯石除去が大切です
当院でも歯科医師・歯科衛生士が患者様のお口の中の状態、健康状態を見て、検診の期間を決めています
参考資料:月刊新聞記事からできた本「医療と健康」 新潟日報2014/5/10記事より
飽食による危険な内部被爆
こんにちは!!今回はミトコンドリアについてのお話です。
ミトコンドリアとは私たち動物細胞の中に住み、酸素を利用してエネルギーを作り出す細胞内小器官です。
生命の進化は約20億年前にミトコンドリアの祖先である真性細菌が、私たちの細胞の祖先である古細菌に共生したところから始まりました。ミトコンドリアを取り込むことによって古細菌は莫大なエネルギーを手に入れることができるようになり、細胞へと進化、さらに多細胞生物に進化して人類にまで至っています。
☆ミトコンドリアは生命進化の立役者であり、私たちの生活になくてはならない生き物なのです
ところが、よくない生活習慣によってミトコンドリアから発生する猛毒の酸素が病気や老化と深く関わっていることがわかってきました。
福島原発事故による放射能汚染が深刻な社会問題に発展しています。
実は私たちの体の中にも原発があり、加齢やよくない生活習慣によって内部被曝による健康被害をもたらすのです
その原因はミトコンドリアです
ミトコンドリアは細胞内のエネルギープラントとして、食物から取り入れたブドウ糖や脂肪酸を使ってATPを合成しています。ATPは細胞内のどのようなエネルギーにも変換することができる細胞内通貨です。
しかし、このエネルギープラントには大きな問題がありますそれは、ミトコンドリアが酸素を用いてブドウ糖や脂肪酸をATPに変換する時、水(H2O)だけではなく、酸素由来の有害な活性酸素も一緒に放出してしまうことです。
ミトコンドリアが放出する活性酸素は動脈硬化やガンなど、さまざまな病気や老化と深くかかわっています。
動物はミトコンドリアという原子力プラントを持ったことによって活性酸素による病気や老化から逃れられない宿命を背負ったのです。
放射能と活性酸素
東日本大震災後に発生した福島原発の放射能漏れによって放射能の人体に及ぼす影響が問題となりました。放射能の生体への障害作用には直接作用と活性酸素を介した間接作用があります。
「放射線は放射能を発する能力」と定義されます。
放射線に曝されたとき、人体内では何が起こっているかというと、活性酸素が発生します。
放射線は、細胞内の水に高いエネルギーを与えてスーパーオキシドやヒドロキシラジカルに変化させます。
これらの活性酸素を利用してガン細胞を退治するのが放射線治療です。
つまり、放射能の細胞毒性は活性酸素に由来するのです。活性酸素はDNAを攻撃して染色体に異常をもたらします。それによって放射線治療を受けたガン細胞は増殖できなくなってしまうのです。
一方、正常な細胞は活性酸素によって死滅するだけではなく、生き延びた細胞はガン化しやすくなります。活性酸素はDNAの突然変異を引き起こし、また染色体の異常を監視して発ガンを抑制しているタンパク質の構造を変化させ、細胞が異常な増殖を起こしやすくするのです。
活性酸素は、エネルギープラントであるミトコンドリアで絶えず産生されています
ミトコンドリア電子伝達系は加齢とともに機能が低下し、電子が鬱滞しやすくなって、活性酸素を作る割合は増加します。加齢にしたがって酸化ストレスが増大するのはこのためです。また、飽食で電子伝達系に供給される電子が過剰になり、運動不足で電子の流れが滞れば、電子伝達系から漏れだす電子の量は益々増え、活性酸素の産生もそれだけ増えることになります。
自然界には放射能を持つ物質が広く存在し、私たちは絶えず一定量の放射線を浴びていますが、この程度の放射能は人体に影響を与えません。
問題なのは私たちの生活習慣です
私たちは飽食や運動不足といった好ましくない生活習慣によって、自然の放射能を浴びる以上に危険な活性酸素に曝されて生きています。
飽食や運動不足によってミトコンドリアから放出された活性酸素を内部被曝することは、原発から漏れ出た大量の放射能を被曝するのと同じくらい健康被害があることを肝に銘じなければなりません
参考資料 gooが風詠社出版の小著『長生きしたければミトコンドリアの声を聞け』の一部を抜粋、編集したものです。
過労死について
こんにちは。
今回は過労死の原因は生活習慣病についてお話します。
近年、過労死が社会問題となり、いたるところで労働災害の認定を巡る裁判が繰り広げられています。過労死の原因は複雑です。過酷な労働でまず考慮しなければならないのは睡眠不足です
かつて第二次世界大戦シベリアに拘留された日本人は、寒冷や栄養不足に加え、精神的、肉体的な強いストレスによって抵抗力が低下し、多くの方が肺炎や結核などの感染症で亡くなりました。先述したように持続的な強いストレスは観戦に対する抵抗力を失わなせます。しかし、「過労死の直接原因は精神的、肉体的な強いストレスである。」ということだけでは説明がつきません。過労死の大部分は心筋梗塞、脳出血、くも膜下出血、急性心不全が原因だからです。
厚生労働省のマニュアルによれば、「過労死とは過度な労働負担が誘因となって、高血圧や動脈硬化などの基礎疾患が悪化し、脳血管疾患や虚血性心疾患、急性心不全などを発症し、永久的労働不能または死に至ったという状態をいう」と定義されています。
つまり、過労死のほとんどは生活習慣病を基礎疾患にしています。
過労死は予防可能な労働災害です。生活習慣病などで過労死し、あるいは重篤な合併症を患って人生を棒に振るようなことがあってはなりません。
睡眠不足の時は食を控えること
過労死を避けるためにはどうすればよいのでしょうか
☆過労にならない労働条件を確立するのが第一です。
しかし、仕事や家庭を持っている限り、誰でも好むと好まざるとに関わらず無理を承知で働かなければならないことがあります。過労によってもたらされる睡眠不足や不規則な食事、運動不足、それらはすべて生活習慣病の原因となります。過労はできる限り避けるに越したことはありません。
しかし、過労であっても生活習慣病を予防することは可能です。
「寝食を忘れる」という言葉があります。これは「寝ることも食べることも忘れて物事に熱中する」という意味です
そこで、言いたいのは、仕事が忙しいときは「寝」と「食」を同時に忘れてください。「寝」のみ忘れて「食」を思い出すとき生活習慣病が忍び寄ります。
睡眠不足が続くと太りやすいという科学的なデータがあります。
約二万人の日本人男性を対象に睡眠時間と肥満との関係を調べると、平均的睡眠時間が五時間未満の人は五時間以上の人に比べで肥満になりやすいことが分かりました。
なぜ睡眠時間が短いと太りやすいのかと申しますと、睡眠時間が短いと満腹ホルモンのレプチンが減り、空腹ホルモンのグレリンが増えるからです。
仕事時間が長く睡眠不足で疲労が重なると、ついカロリーの高い食事や缶コーヒーなどの甘い飲み物に手を出してしまうのはこのためです。
「疲れた時には甘いものが体にいい」と言われますが、本当に甘いものが必要なのは激しいスポーツや長時間の肉体労働の後、あるいは糖尿病の治療が効きすぎて低血糖発作を起こしている時だけです。むしろ睡眠不足の時こそ、カロリーを控えめにしてバランスを整えた食事を心がける必要があります。
☆もし、睡眠不足なのに体重が増えてきたら要注意です
カロリーを摂り過ぎている可能性があります。過労で体力を消耗していれば、太るはずがないからです
参考資料 風詠社 「長生きしたければミトコンドリアの声を聞け」 大谷 肇
急な視力低下
こんにちは。梅雨のすっきりしない天気が続いていますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか??
今回は急な視力低下についてお話します。
動脈硬化で網膜に出血・むくみ
朝からなんとなく目がかすみ、新聞の文字が部分的に歪んで見える。目を駆使したわけでもないのに、当然、視力が落ちることがあります。目の動脈硬化が進んでいるのかもしれません
急に視力が低下するのは、網膜の中で、物を見るための細胞が集中している「黄斑」に水がたまってむくむ「浮腫」や出血が起きていることが多い。これらの症状を招く病気の代表が「網膜静脈閉塞症(RVO)」です。
老化や悪い生活習慣のために網膜内の動脈硬化が進むと、隣接する静脈が圧迫される。すると血流が悪くなって静脈内に血栓ができ、血液がせき止められる。これが静脈閉塞です。
とくに、網膜を循環した血液が集まる「中心静脈」が詰まると、症状が急速に進む。行き場を失った血液中の水分などが網膜に染み出ると浮腫になる。半年ほどで自然に治ることも多いが、患者の3割は血がほとんど流れない「虚血」状態に移行する。これが長く続くと酸欠・栄養不足になった網膜細胞が死に、最悪の場合は失明に至る
RVOは50歳を超えた中高年に発症しやすく、「目の心筋梗塞とも呼ばれる」と東京医大八王子医療センター眼科の志村雅彦教授
黄斑浮腫を解消するために、今はまず血管内皮増殖因子(VEGF)の働きを邪魔する薬を眼球に注射するのが一般的だそう
VEGFは、血流が減って酸欠・栄養不足になった網膜に新しい血管を生み出すために分泌されるたんぱく質。血管から水分が漏れやすくする作用もあり、浮腫を進める『主役』と考えられている。VECFの作用で生まれた新しい血管は、壁が弱くて破れやすい。抗VEGF薬は、その後の出血を予防する効果もある。
患者の15%は1回の注射で視力が戻る。80%は効果があるが、3カ月ほどで再び浮腫が起き、注射を継続する。5%には効果がない。炎症を抑えるステロイド薬を合わせて使うこともあるそうです。
見え方が急に変わっても、ふだんから老眼鏡をかけていたり、白内障をもっていたりする人は、「今日はちょっと調子が悪い」程度に考えがちですが。志村教授は「違和感があったら早く最寄りの眼科を受診を」と呼びかけておられます。
参考資料 2014年4月14日朝日新聞より
※クマノミ出版から発行されている、「医療と健康」という冊子から引用しています。
健康について書かれている、全国の新聞記事を集めて編集されています。
面白い、興味深い内容が記載されています。
ツインデンタルクリニックの待合室、診療台横にもおいてますので、ご覧になってみてください
笑う門には福来る♪
こんにちは。前回「ごきげんな生き方」ごきげんに、ポジティブに生きていると幸せで、長生きできるというお話しをしました。
「笑う門には福来る」同じような内容ですが
今回は、笑いの効用についてお話したいと思います。
大きな声でこころから笑うと、笑う前に比べ、白血球が30%増えるそうです。病気に対抗するときに必要なのが白血球、だから笑うことで癒す力が強まり、人をイライラさせるホルモンの分泌も少なくなるそう。
また、笑う、大笑いというのを考えてみると連続した呼吸、息を吐き出すことです。吸う息では笑えません。吸うのは無くときです。すると大笑いは、腹式呼吸の一つというとらえ方なら健康法ということが分かります。
大笑いすると、お腹が痛くなりますよね
笑いと脳との関係
笑うといったい、脳の中ではどんな変化が起こっているのでしょうか?
落語を聞いたらどうなるかの実験です。
脳内の血流の変化のデータ
脳血液は六割強の方が増加し、四分の一の方は減少したのです。興味深いのは、血流が増加した方は落語が面白かったから笑ったという方で、減少したのはその逆だったことが分かりました。
また、脳波について
アルファ波はリラックスしたとき、ベータ波は考え事をしたり緊張したとき、眠たいときなどにはデルタ波やシータ波が出ます。実験の結果、落語を聞いて笑った方は、アルファもベータも増加して、反対にシータやデルタが激減しました。このことから、笑うとリラックスするとともに、脳波活性化したということが分かりました。
笑うことで「脳内リセット」が起こる
過度なストレスで体の中の情報伝達の流れが滞っていたのが、笑うことで脳内リセットが起こり、自律神経、内分泌、免疫系のからだをいい状態に保つ三つのシステムの働きが正常に戻ることが考えられるということです。
驚くべき笑いの効果
1991年大阪の吉本興業のなんば花月でユニークな実験をしたそうです。
ガン闘病者を含む19名の方に吉本新喜劇を見て三時間大笑いをしてもらいました。見る前後で、患者さんの免疫力の指標であるNK細胞(ガンの活性を直接攻撃するリンパ球)の活性を調べました。
すると低い人は上がり、高すぎる人(つまりアレルギー)の場合は正常値の範囲に戻るということが分かったのです。
笑いの療法の父、カズンズ博士
「どんな病気も八割は自分の体の中にいる主治医(自然治癒力)を叩き起こせばよくなる」と言われています。
実際、膠原病という治る確率500分の1とまで言われた病気になった時、痛みを我慢しながら毎日10分間大笑いするという行動を続けたそうです、半年で仕事に復帰することができ、数年で完治したそうです
また、数年後に心筋梗塞に襲われますが、またこの方法で三カ月でICUを出られたとのこと。
二度の奇跡は「笑いと治癒力」という題で文庫本として出版されています。
人間は賢いから明日のことを心配し悲観論者になります。でもまた賢いから笑えるのです。悩むことと笑うことは本来セットなんですね。それなのに悩むだけ悩んで笑わなかったら生きていけませんよ。そして笑いと同じくらいNK活性を上げるのが泣くこと。
涙の中にストレスホルモンが排出されます。泣いて笑ってちょっとだけ笑いが多ければいい人生ですね。
ストレスが溜まってつらいときは大笑いしましょう
参考資料 春陽堂「泣いて生まれて笑って死のう」 昇 幹夫先生 より