脳の疲労とマインドフルネス

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんにちは(^^♪

今回は「脳の疲労とマインドフルネス」についてです。

 

脳は体重の2%ほどの重さしかないにも関わらず、身体の消費する全エネルギーの20%も消費する「大食漢」です。

脳が消費するエネルギーの大半(60~80%)はデフォルト・モード・ネットワーク(DMN)という脳の回路で使われます。

このDMNは脳が意識的な活動をしていないときに働くベースラインの活動です。

意識して何かをしていない時にも活動している自動車のアイドリング状態をイメージしていただくとわかりやすいです。

 

「一日ぼーっとしてたのに、なぜか疲れがとれなかった」

「たっぷり寝たはずなのに、なぜか頭がだるい」

「集中力が続かない。いろんなことが気になってしまう」という人は、このDMNを過剰に使っているかもしれません。hatenajinbutu

ぼーっと空を眺めたり、寝床に入って寝入ろうとしても、「同僚との嫌な言葉のやり取り」や、「やりくりが難しくなった家計」、「明日の夕飯の用意」など、いろいろな雑念が頭に浮かぶような状態は過度な脳のアイドリング状態が続いていて、DMNを大量に消費しています。

 

 

14131935現代社会の中で、タスク(作業)の量が増えたり、一度に複数の作業をするマルチタスクを抱える場面が増えてきました。

せわしない現代社会の中で、真面目にタスクに対して向き合いすぎると、気づかないうちにDMN活動量が増え、必要以上に脳が働きエネルギーを無駄遣いしている状態が続いてしまい脳が疲れていきます。

 

 

 

そこで、最近アメリカで大流行しているのが、脳の疲れをとるマインドフルネスです。

マインドフルネスは「瞑想などを通じた脳の休息法の総称」です。

現在、グーグル、インテル、フェイスブックなどの巨大企業でもマインドフルネスを従業員に取り入れ、彼らの脳の疲れをとりパフォーマンスを上げることで、実際に企業の業績を伸ばしています。

 

 

注意散漫、無気力、イライラなどは脳疲労のサイン。

脳の疲れに覚えのある人には以下のようなマインドフルネス呼吸法がお勧めです。

 

①基本姿勢をとる

・椅子に座る(背筋を軽く伸ばして、背もたれから離して)

・お腹はゆったり、手は太ももの上、脚は組まない

・目は閉じる(開ける場合は、2メートルくらい先を見る)

 

②呼吸に注意を向ける

・呼吸に関わる感覚を意識する(鼻を通る空気/空気の出入りによる胸・お腹の上下/呼吸と呼吸の切れ目/それぞれの呼吸の深さ/吸う息と吐く息の温度の違いなど)

・深呼吸や呼吸のコントロールは不要(自然と呼吸がやってくるのを「待つ」ような感覚で)

・呼吸に合わせて1から10まで数えるのも効果的。

 

③雑念が浮かんだら…

・雑念が浮かんだ事実に気付き、注意を呼吸に戻す(呼吸は「意識の錨」)

・雑念は生じて当然なので、自分を責めない

 

 

160808book_to_read3

 

POINT

・1日5分でも10分でもいいので、毎日続けることが大切

 ・同じ時間、同じ場所でやる(脳は「習慣」が大好き)

 

マインドフルネス呼吸法の効果

・ストレス低減

・雑念の抑制

・集中力・記憶力の向上

・感情のコントロール

・免疫機能の改善

 

マインドフルネス呼吸法をして、疲れづらい脳をつくっていきましょう(*^^)

 

参考著書:世界のエリートがやっている最高の休息法  久賀谷 亮imagesOYGI2AI9

コメントは受け付けていません。