「在日同胞の目指すべき道」

こんにちは

ツインデンタルクリニックの呉(オウ)です。

先日、姜尚中先生の講演会に行ってきました。
題は「在日同胞の目指すべき道」。



僕は在日コリアン3世になりますが、1世、2世、つまり祖父母や親の代と比べると、「在日」という部分が意識として希薄になっていると思います。
これから4世、5世となると、さらにその傾向は強まると思います。
そこで、日本を代表する評論家である姜尚中先生のお話を「在日」という観点で、聴いてみようと思いました。

今日は在日の内容はさておき、ひとつ印象に残ったのは、今後のグローバル社会でどのような経済分布になっていくかということです。
今まで、日本は戦後いつも太平洋の向こう側にある大きな経済大国だけを意識してきましたが、周知の通り、中国、韓国の台頭は目覚ましいものがあります。
彼は「東北アジア」という言葉を使っていましたが、この日本を含めた東北アジアの経済市場は、現在GDPで換算すると世界の30%のシェアを占めています。これからますますこの地域の重要性は高まる。その中で、韓国語、中国語は大きな武器になるということでした。

僕は民族学校に通っていたこともあって、多少韓国語も話せますが、当然ながら中国語はまるっきしわかりません。
しかし、驚くことに、生まれながらにして、日本語と中国語、そして韓国語をしゃべれる地域があるというのです!
バイリンガルを超えてトリリンガルですね!!
それは、延辺という中国の中にある朝鮮族の自治区です。ここは中国でありながら、北朝鮮からはいってきた朝鮮民族の人たちが居住する地域で、なおかつ、かつては満州国の一部であったので、特に昔の世代の人たちは日本語も堪能だそうです。
そういう意味では、この延辺という町は時代の先を行っているかもしれませんね(笑。

さて姜先生はご存じの方もおられると思いますが、多方面で活躍される日本を代表する「論客」であります。
常に客観的な視点で、物腰の柔らかい、わかりやすいトークで人を惹きつけます。
それでいて、自分の力強いメッセ―ジを人に伝え感動を与えます。
う~ん、僕も自分の仕事とオーバーラップさせると学ぶべき点がありますね。
患者様に安心感を当て得るような物腰の柔らかさと、その患者様のお口の中の状況を踏まえて、適切な治療方針をしっかりと伝える。最後にはその治療で喜んでもらえる。
まだまだ、修行が足りません(苦笑。

懇親会で少しの間、姜先生が出席されていたので、少しでも挨拶にと思い、そばに近づこうとすると、すでに“すてきな”奥様方に囲まれて写真の嵐でなかなか近付けなかったのですが、やっと“嵐”が過ぎ去って、少しお話する機会を頂きました。
すると、僕と共通の知人がいらっしゃるということを聞き、改めて世間の狭さを感じました。
と同時に、どういう物事に関して、関心があるか「気付き」があるかで、共通の価値観などがある人が職業、性別、世代に関わらず、自然に集うのだなとまた改めて感じました。

色々な意味で勉強になった一日でした。

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