疲労と疲労感に対する対策

こんにちは。今回は前回のテーマ「疲労」の続きです。

 

疲労に対する対策「睡眠」

l-jn080820-3-2前回ご紹介したとおり、日中に仕事や運動をすると大量の活性酸素が発生し、細胞の酸化と損傷が進んで脳疲労が起こります。そこで生じるのが疲労因子FFです。この疲労因子FFが生じると、それに反応して疲労回復因子FRが増えてきて、酸化・損傷された細胞の修復を始めます。ところが疲労が蓄積すると活性酸素と疲労因子FFが出続けて疲労回復因子FRによるリカバーが追いつかなくなります。眠っている間は活性酸素の発生による細胞の酸化と損傷を抑えられるため日中に激しく活動しても良質な睡眠がとれていれば、疲労因子FFによる酸化・損傷を回復させるに十分な疲労回復因子FRが分泌され、脳の疲労は回復します。照明をオレンジ色の光にする、夜遅くまでパソコンやタブレットなどの操作をしない、眠る1~2時間までにお風呂に入っておく、眠る時刻の3時間前には食べ終わるようにすると睡眠の質が高まります。

 

 

疲労感に対する対策「ワーキングメモリ」

150126_brainandlanguageワーキングメモリとは、複数のことを同時に考えて行動する脳の力です。例えば、自動車を運転する時、走行の状態や周囲の状況を目で感知してどう運転すべきかを脳が判断し、カーナビで行き先をとらえながら手でハンドルを操作して足でアクセルとブレーキを踏み、助手席の誰かと会話をしながら目的地へ進むという作業を同時に行っています。ワーキングメモリが優れているということはつまり、脳全体をうまく活用し、複雑な作業を省力化して効率よく行う能力が高く、大脳のひとつの部位だけを使うことに集中せずに、他の多くの部位を効率的に使うことができ、脳疲労が蓄積しにくくなると考えられます。

 

 

ワーキングメモリを鍛える3つの方法

①物事を多面的にみる習慣をつける

膨大な情報が整理されやすくなってワーキングメモリが欲しい情報を瞬時に見つけ出せるようにする。

 

②多くの人と会話をしてコミュニケーションを交わす

臨機応変に対応しつつ記憶の整理と再生を繰り返すことで鍛えられる。

 

③世の中のいろいろな事実に興味を持ち、多趣味になる

沢山の趣味があるほど、様々な事柄に感動しやすくなり、記憶が増えていきます。

 

 

質のいい睡眠とワーキングメモリで疲れ知らずの素敵な日々を過ごしましょう!

 

参考著書:すべての疲労は脳が原因 梶本修身

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