こんにちは
「ヘルパーズ・ハイ」という言葉、ご存知ですか
よくランナーズ・ハイという言葉は聞いたことがあるかもしれません。
いわゆるマラソンをしているランナーが、走っている最中に経験する、気分が高揚する状態を言いますね。
では、ヘルパーズ・ハイとは?
「人助けをすることによる幸福」を示します。
人助けをすると気持ちよくありませんか?人は、他人が幸福であると、自分も幸福を感じるそうです
アメリカで行われた調査によると95%の人が、人助けをすると気分が良くなると回答しています。
人助けをするとオキシトシンという脳内ホルモンが分泌され、
幸福感がアップします
当たり前のようですが、それが脳科学で実証されています。
神経科学者が脳内fMRIスキャンを使って行った研究では、お金を手に入れた時活性化する脳の領域は、お金を与えた時(寄付した時)にはさらに明るく輝くことが発見されました。
私たちは愛する人に何か思いのこもった物をプレゼントすると喜びを感じますが、自分の時間を人にプレゼントするほど価値のある贈り物はないのかもしれません。
ボランティアをしている人の中に、“ヘルパーズ・ハイ“を体験して、ボランティアがやみつきになってしまう人がいるのは、このせいでしょう。彼らは、誰かを助けた時に、自分がより力強く、よりエネルギッシュで、やる気にあふれていると感じるようです
人の為に何かをしたとき、私たちは自分に「変化を起こせる力」があると実感します。さらに、周囲によい影響を与えたことで自信が高まります。同時に、誰かほかの人のために行動すると、自分と社会がつながっていることが感じられます。
何もせずにいると「自分は何者か、自分は周囲にどう思われているのか」など、自分のことで頭がいっぱいになって行き詰ってしまう傾向があります。でも、誰かの為に役立つ行動をして社会とつながりができると、自己中心的な世界に風穴が開き、重苦しい気持ちから解放されるのです
いまの子たちの自己肯定感が低い理由には、もしかすると「自分のために勉強するのよ」と言われて、勉強だけを強要されて、誰かの役に立つ経験が不足している、そんなところにもあるかもしれません。
ぜひ、いろんな意味で、子供たちにも、ヘルパーズ・ハイを経験させてあげたいものです
そして、それはブーメランの法則で、必ず、何らかの形で返ってくるかもしれません。
また・・・オキシトシンという脳内物質は、痛みを和らげたり、親近感を強め、絆を強める働きがある。そして、それは寿命にも関係してくるそうです
人助けをすると、助けてもらった側はもちろん、助けた自分自身も幸せになる。双方とも幸せそんないいことはないですね
参考資料:『幸福の習慣』トム・ラス ジム・ハーターより