こんにちは。前回「ごきげんな生き方」ごきげんに、ポジティブに生きていると幸せで、長生きできるというお話しをしました。
「笑う門には福来る」同じような内容ですが
今回は、笑いの効用についてお話したいと思います。
大きな声でこころから笑うと、笑う前に比べ、白血球が30%増えるそうです。病気に対抗するときに必要なのが白血球、だから笑うことで癒す力が強まり、人をイライラさせるホルモンの分泌も少なくなるそう。
また、笑う、大笑いというのを考えてみると連続した呼吸、息を吐き出すことです。吸う息では笑えません。吸うのは無くときです。すると大笑いは、腹式呼吸の一つというとらえ方なら健康法ということが分かります。
大笑いすると、お腹が痛くなりますよね
笑いと脳との関係
笑うといったい、脳の中ではどんな変化が起こっているのでしょうか?
落語を聞いたらどうなるかの実験です。
脳内の血流の変化のデータ
脳血液は六割強の方が増加し、四分の一の方は減少したのです。興味深いのは、血流が増加した方は落語が面白かったから笑ったという方で、減少したのはその逆だったことが分かりました。
また、脳波について
アルファ波はリラックスしたとき、ベータ波は考え事をしたり緊張したとき、眠たいときなどにはデルタ波やシータ波が出ます。実験の結果、落語を聞いて笑った方は、アルファもベータも増加して、反対にシータやデルタが激減しました。このことから、笑うとリラックスするとともに、脳波活性化したということが分かりました。
笑うことで「脳内リセット」が起こる
過度なストレスで体の中の情報伝達の流れが滞っていたのが、笑うことで脳内リセットが起こり、自律神経、内分泌、免疫系のからだをいい状態に保つ三つのシステムの働きが正常に戻ることが考えられるということです。
驚くべき笑いの効果
1991年大阪の吉本興業のなんば花月でユニークな実験をしたそうです。
ガン闘病者を含む19名の方に吉本新喜劇を見て三時間大笑いをしてもらいました。見る前後で、患者さんの免疫力の指標であるNK細胞(ガンの活性を直接攻撃するリンパ球)の活性を調べました。
すると低い人は上がり、高すぎる人(つまりアレルギー)の場合は正常値の範囲に戻るということが分かったのです。
笑いの療法の父、カズンズ博士
「どんな病気も八割は自分の体の中にいる主治医(自然治癒力)を叩き起こせばよくなる」と言われています。
実際、膠原病という治る確率500分の1とまで言われた病気になった時、痛みを我慢しながら毎日10分間大笑いするという行動を続けたそうです、半年で仕事に復帰することができ、数年で完治したそうです
また、数年後に心筋梗塞に襲われますが、またこの方法で三カ月でICUを出られたとのこと。
二度の奇跡は「笑いと治癒力」という題で文庫本として出版されています。
人間は賢いから明日のことを心配し悲観論者になります。でもまた賢いから笑えるのです。悩むことと笑うことは本来セットなんですね。それなのに悩むだけ悩んで笑わなかったら生きていけませんよ。そして笑いと同じくらいNK活性を上げるのが泣くこと。
涙の中にストレスホルモンが排出されます。泣いて笑ってちょっとだけ笑いが多ければいい人生ですね。
ストレスが溜まってつらいときは大笑いしましょう
参考資料 春陽堂「泣いて生まれて笑って死のう」 昇 幹夫先生 より