健康資本主義社会におけるモノの値段

こんにちはhappy01.gif

今回は「健康資本主義社会におけるモノの値段」ということで「なに??coldsweats01.gif」と不思議に思う題だとは思いますが、なかなか面白い話を慶應義塾大学医学部眼科科学 教授 “坪田 一男先生”がされているので紹介したいと思います。


danger.gif健康資本主義で考えるタバコの値段は1箱yen.gif15,560円ポップコーンはyen.gif6,480だそうです!!



どうゆうことかせつめいすると・・・hana07.gif


たばこの値段、ポップコーンの値段などはその市場流通価格として決められています。物事を「健康」という視点、物差しで考えたとき、れを新しい健康の尺度、健康値段として計算できないかと考えてみたそうです。

もし、人生に値段がつけられるとしたら、計算が可能になるのだろうか?貨幣価値に換算できないのはもちろんのことですが。

でも、1秒を貨幣価値に例えて人生の長さを計算してみたら、どのくらいのイメージになるかという計算だけはできる。ここでは計算が簡単なので1秒を1円と考えてみたい。1分では60秒なので60円、1時間では3,600秒なので3,600円となる。単なる計算なので、1秒がなぜ1円なのか?といった理論性などについては横に置いて、シンプルに計算を楽しんでみよう。


さて、さらに進めていくと、1日は3,600円の24倍だから86,400円となり、1年間だと31,536、000円(3,150万円)だ。100年だと3,1353,600,000円。一生の時間を秒や分、時間単位で覚えることはできないが、31億5000万円なら頭に入りやすいのではないでしょうか?

このような「健康」という物差しと価値で、モノのお値段を再考してみようという思考実験をされていますclover.gif


smoking.gifたとえば、タバコの害はよく知られていますね。いろいろな研究がありますが、喫煙によって7年寿命が短くなるという疫学研究結果を取り上げてみよう。

寿命を100年、1秒1円として計算してみると7年は2億2,000万円というのだからすごいお値段となる。7年間の寿命の短縮はどのくらいのタバコを吸わないとおきないのか誰もわからないし、人によっても違うが、ここでも大きな仮説を立ててみよう。たとえば、1日に1箱(20本)を40年間吸って寿命の短縮を来したと仮定する。365日毎日20本を40年間吸えばさすがにたくさんの影響があると思うが、その本数を計算すると292,000本だ。


先程の7年間にあたる220,752,000円をこの292,000本で割ると756円。現在のタバコの値段はセブンスター1箱で440円、1本22円だが、ここに756円を加えると778円、1箱だと15,560円sweat01.gifこれが寿命を考えたタバコの値段ということになる。



cake.gif坪田先生がお好だというポップコーンの値段もあげられています。

さすがにポップコーンは毎日食べないので本当に思考実験になるが、好きな炭水化物と置き換えて考えてもいいかもしれない。ポップコーンを毎日食べるたびに、血糖値が一時的にせよ300mg/dlまであがると仮定し、1日の血糖値の平均が通常100mg/dLだったのが、110mg/dLになったとしよう。

血糖上昇とBMIの増加、糖尿病のリスク、寿命の短縮は知られており、この短縮年数を最低でも3年と仮定する。タバコと同じく40年間毎日ポップコーンを食べるとすると365日×40で14,600個だから、3年間の価値である9,468,00円を14,600で割った6,480円sign03.gifがポップコーンの寿命短縮貨幣価値となる。prin.gifこれに1個400円の流通価格を乗せた6,880円が、健康資本主義におけるポップコーンのリスクを評価した値段となる。



apple.gifこの方法でプラスの効果note.gifも計算できる。


「スマイル0円」とよくいわれるが、実はスマイルは健康寿命的にはプラスである。


ここでも仮説の上に仮説をのせた計算をやってみよう。Ed Dienerらの研究によると、幸せな人は平均して10年間寿命が長いという調査結果が報告されている。10年の貨幣価値は3億1500万円、笑顔でいればすべてご機嫌になるわけじゃないが、笑顔によることによってご機嫌になることもわかっている。これから「よーし、毎日笑顔を10回するぞ」と決意したと仮定しよう。その笑顔によってごきげんレベルの3分の1が達成できたとすれば、その貨幣価値は約1億円。40年間毎日10回笑うとすると一生で14,600回笑う。そこで1億円をこの数値で割ると、kira01.gif1回の笑顔の値段はなんと6,849円!!!3回笑ったら2万円だ!!kira01.gif

なんか今すぐ笑いたい気分になってきますねicon_lol.gifshine.gif

ボランティアを行うこと、人に親切にすることなども健康に良い、寿命の延命にプラスと考えられているので、それぞれ同様に計算できる。


健康資本主義という考えからすべてのものに値段をつけるという考えは突拍子もない。ありえない。ただ面白い発想だと自分でも思っている。たとえば、ポップコーンを食べてしまったら、6,480円のマイナスになるので、よーし今日は1回笑うぞ!!これで6,849円稼げるので、369円プラスになる、まあほぼプラスマイナスゼロだ!!という具合である。大好きなチョコレートケーキを食べたら運動を少しする。大体当たり前にやっていることだけど、そこに指標が生まれたら面白いし、実践しやすいでしょう。

健康資本主義に換算してモノのお値段を計算し、最適なライフスタイルの確立に少しでもプラスに働ければいいなと考えている。


と坪田先生はお話されています。



flair.gifいかがでしたか?仮説で値段に変えてしまうとはなかなか面白い発想だと私は思い、楽しくこの記事を読んでました。

皆さんは一日何回笑いますか?私は良く友達といっぱい話して、笑ってストレス発散していますsmile.gif

人と喋るときだけでなく、テレビを見て笑うのも健康にはとても良いそうですhappy02.gifhare.gif

「1日10回は笑うように心がけるなど」簡単にできることから健康維持に繋がるので今日からいっぱい笑って生活しませんかshine.gif



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