こんにちは
今回は動脈硬化についてお話しします。
動脈硬化とは?
動脈にコレステロールや中性脂肪などが溜まって、詰まったり、硬くなったりして弾力性や柔軟性を失った状態をいい、動脈硬化になるとスムーズに血液が流れなくなります。
動脈が弾力性や柔軟性に富んでいれば、心臓や脳などの臓器や筋肉などの組織に必要な酸素や栄養の供給は行われます。
しかしコレステロールなど血管の脂質が、動脈にたまったり、酸素や栄養が不足したり、高血圧により血管に負担がかかったりしていると、動脈は弾力性を失い硬く、もろくなってしまいます。このような状態を、動脈硬化と言います。
動脈硬化が進行すると・・・日本人の死因の主な原因んである心疾患(狭心症、心筋梗塞など)や脳血管疾患(脳梗塞、脳出血など)を引き起こす恐れがあります。
動脈硬化は、食事、運動、喫煙、飲酒、ストレスなどの生活習慣の違いによって大きく影響されることが分かっています。たとえば、動物性脂肪の多い高カロリー食は、血中の悪玉コレステロールや中性脂肪を増やし、過酸化脂質を増加させます
動脈硬化は、年齢とともに進行するものですが、食生活や生活習慣の改善でそのスピードを抑えることが可能なものです。食生活の改善にも役立つ「動脈硬化に効果が期待されている栄養素をご紹介します。
動脈硬化の予防
食事・食生活の改善・バランスのとれた食事に
ビタミンB群とホモシステイン
ビタミンB群、特に、葉酸、ビタミンB6,B12の摂取は、血中のホモシステイン濃度を低下させることで動脈硬化の抑制に有効です。
ホモシステインが増加すると、血管壁に衝突してしまい、動脈硬化を誘発してしまう恐れがあるそうです。葉酸を摂取することによって、ホモシステインを減らすことが、動脈硬化を予防し、血管年齢を若くすることにつながります。
オメガ3の多い食事を心がける
オメガ3脂肪酸の多い食事
→青魚、えごま油、シソ油、亜麻仁油、くるみ、緑黄色野菜、豆類などの食品
オメガ3脂肪酸について・・・脂肪酸は飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸に分かれます。
不飽和脂肪酸は、その構造からオメガ3,6,9に分類されます。
青魚に含まれるDHA・EPAやえごまに含まれるαリノレン酸は、オメガ3に分類される脂肪酸で、この脂肪酸は細胞が正しく機能するためには不可欠なものであることがわかってきました。
オメガ3は以下のような効果があると期待されています。
・コレステロールをさげる
・中性脂肪を下げる
・動脈硬化・心筋梗塞予防
・高血圧予防
・脂肪肝予防
・高脂血症予防
などがあります。
ポリフェノール
ポリフェノールには、LDLの酸化抑制に加え、肝臓でのLDLの異化促進、中性脂肪の吸収阻害、血管内皮障害の改善の効果が期待されています。
特に赤ワインのポリフェノールの動脈硬化予防は、「フランス人は欧米人と同じ様なものを食べ、同じようにタバコを吸っているのに虚血性心疾患の死亡率が低い。」と「フレンチパラドックス」としても有名です。
動脈硬化は、動脈硬化の危険因子である高血圧、高脂血症、糖尿病、肥満、喫煙、運動不足、偏った栄養バランスの食事、アルコール、加齢、ストレスの有無などについて確認し、生活習慣を見直し予防することがたいせつです。
それと定期的な健診が大切ですね。