こんにちは。今回は
アメリカのニュースサイト「Livescience」から、寿命を予言する研究について記載されていた内容をお話します。
☆歩くのが遅い人は寿命が短い
運動をしている方がいいということなのでしょうか
・・・なんと、毎秒1メートル以上の速度で歩くことのできる高齢者は、同世代で同じ性別の場合、歩く速度が遅い人よりも確実に長生きであることが判明しました
ピッツバーグ大学医学部のステファニー・ストンデスキー教授は、「人間が動く速度は、その人の活力と健康を如実に表しています」と言って、更に下記のように説明しています。
「身体自身が、自分にとってベストな歩く速度を選んでいます。その速度が“自分の健康指標”になるというわけです。
あくまで“指標”なのであって、これからウォーキングを始めて歩くのを早くしたからといって、いきなり寿命が延びるというものではないのです。基盤となる健康上の問題に取り組む必要があることには変わりがありません。」
これを読む限りでは、ただ早歩きをすれば良いというあけではなさそうですね。
この研究は、既存の9つの研究を分析したもので、およそ3万4,500人の生存率と歩く速度、性別、BMI(身体を体重の二乗で割った指数)、病歴の調査を基にしています。
人間の歩き方と歩く速度は、その個人のエネルギーと運動を抑制し強調する能力によって決まります。そして運動の制御と協調は、心臓血管、神経、筋骨格など複数の身体システムが適当に機能している必要があります。
歩くなんて簡単な運動に見えますが、実は体内の複数な機能が、滑らかに動かないとできない運動だということですね。
このため、年齢や性別よりも、歩く速度の方が正確に寿命を表しうると研究チームは考えています。一周4メートルのトラックを歩く速度に基づいて、今後10年の生存率をかなりの確率で予測できるとのこと
また、平均寿命の人の歩く速度は、たいていの年齢層で男女とも“1秒当たりの0,8メートル”だそうです。具体的な数値を出されると、余計に自分の速度が気になってしまいますね!
ステファニー教授によるとこの研究は、たくさんの具体的な応用方法があるそうです。例えば、高齢者にとって、安価で迅速な健康チェックとなりえることや、医師にとっては、患者の生活の質を確認し、改善策を提供することに役立つことなどがその例だそうです。
いかがでしたか?
寿命や生存率なんて言葉を聞くと気軽に歩けなくなりそうですが、高齢化する日本でも“安価で迅速な健康チェック”は必要ですよね。
その時に慌てないためにも、今のうちからなら、しっかり歩いておいてもいいかもしれません
参考資料 LibeScience