こんにちは!今回のテーマは「1日1万歩歩く」です。
平日の夜、ましてや昼間にジムに行ける人はいないでしょうし、週末もなんだかんだ用事があり通えないのではないかと思います。そこで、「普段の生活の延長で、体のメンテナンス」を行うことが大事であり、その1つが歩くことです。代謝が良くなり、運動習慣も身につき、歩くと第二の心臓と言われるふくらはぎの血行も良くなるので、一石二鳥です。
みなさん、1万歩歩くにはどのくらいの時間が必要かご存知ですか。答えは、大人ならざっと1時間40分、つまり100分。100歩には1分、1000歩には10分が必要なのです。「勤務・通勤時間や睡眠時間を除いて、自由に使える時間が1日に5時間しかないのに、100分間も歩くのなんて無理だ」と思う人もいるでしょう。そう考える人は、まずは自分が1日にどれくらい歩いているかを測定するところから始めてみましょう。なにも、現状に1万歩プラスして歩けと言っているのではありません。足りない分を補って、1万歩にすればいいのです。
今はスマートフォンで使える歩数計アプリがいくつもあるので、試しにそれでカウントしてみると、1万歩に何歩足りないかが分かります。もしすでに5000歩歩いていたとしましょう。とはいえ実はこれは、控えめな試算です。国民健康・栄養調査によると、日本人(成人)の平均歩数は男性で7043歩、女性で6015歩なので、毎日すでに平均分は歩いているとすると、あと3000歩から4000歩プラスして歩けばいいだけなのです。時間に直すと30~40分余計に歩けば目標は楽々クリアです。しかも、ウエアを着て腕を振ってのウォーキングでなくても構いません。ただただ歩けばいいのです。
この40分間は、たとえば仮に2時間とした通勤時間の中でも捻出できます。具体的には、エスカレーターを使うのを止める。いきなり階段を使おうとなると勇気も要りますが、なにも4000段の階段を一気に上がるわけではありません。20段、30段積み重ねればいいのです。それでも足りなければ、目的地の一駅前で電車を降りて歩き、目的地から一駅離れたところまで歩いて電車に乗る。疲れていてわざわざ運動をしたくないと思う時こそ、通勤時間内で歩くようにします。そうやって歩数を稼げば、家に帰ってから改めてウォーキングにでかける必要はありません。こうなると、歩きにくい靴は履きたくなくなるでしょう。歩く習慣を身につけるために、靴を見直してみるのも「投資」のひとつです。
場合によっては、運動をせざるを得ない状況に自分を追い込むことも必要です。例えば、自宅から歩いて10分の距離のところにある店を行きつけにする、コンビニは最寄りの所には行かない、自転車は処分するなどです。ちょっと難しいかもしれませんが、一番いいのは駅から離れた場所に引っ越すことです。駅から15分の所に引っ越せば、往復30分、3000歩が確保できます。極論ではありますが、これだって自分への投資です。投資ですがお金はかかりません。むしろ、駅からすぐのところに比べると家賃は安くなるはずです。
最近は、「歩くとポイントが貯まる」というサービスも始まっています。その1つがTSUTAYAのスマートフォン「TONE」です。本サービスの大きな特徴は、TONEを持って8000歩・中強度20分の運動をクリアすることで、T ポイントが1ポイント貯まるという点です。実は“歩数”というのは、日本から輸出された数少ない健康管理の指標なのです。同研究では、1日に8000歩かつ中強度20分の運動を行うことで、糖尿病や高血圧のリスクが下がっていることが明らかになっています。また、最も健康効果が高いのは中強度の活動です。運動強度が弱すぎる場合、健康効果があまりないことが分かっています。一方、強すぎる運動は活性酸素を発生させるので、健康維持の観点ではお勧めしづらいです。
また、ネオスが提供するアプリ「RenoBody」をインストールしたスマートフォンを持って歩くと、イオンのWAONポイントが貯まります。1日8000歩以上で1WAON POINTを取得でき、そのポイントはお買い物や寄付などに使用できます。
このように同じようなサービスの登場は今後も考えられます。歩くモチベーションが上がる人は増えこそすれ、減りはしないでしょう。動く歩道に立っているより、歩いた方が「お得」なのです。是非みなさんも、このようなお得なアプリを活用したり、ちょっとした工夫を日常の生活に取り入れ、健康増進を目指しましょう!
参考著書:気力より体力 吉越浩一郎