今回は前回の「座り過ぎが病を生む」の続きで、「国内外の学校や企業での座り過ぎない取り組み、簡単にできる対策」についてです。
国を挙げて座り過ぎの対策に取り組むオーストラリア
メルボルンにある小学校では2014年から、長時間座り続けることを避け、立ちながら授業を受けられるようにしています。
座っていると背中や首が痛くなるけど、立つと痛くなく体が楽になった。
立って授業を受けるようになり前よりも集中して授業を受けられるようになったそうです。
★「座り過ぎ大国」日本
世界で最も座る時間が長い国は日本です。
世界20カ国で座っている時間を比較した調査では、最も長い7時間という結果が出ています。
早稲田大学では2015年から、座り過ぎが健康へどのような影響を与えるかの追跡調査を始めています。
ゴム部品を製造する工場に勤めている方は、健康のために朝は歩いて出勤し、職場でも事務所と工場の間を頻繁に行き来するようにしているそうですが、1日9.8時間座っていて、歩くなど動いている時間は1時間余りという結果になりました。
出勤してからのデスクワーク、車の運転、食事やテレビを見たりなど体を動かしているようで意外と座っている時間は長いのです。
楽天やグーグルなどの企業では、立ったままデスクワークができるようにし、快適な姿勢で最大限の仕事ができるように工夫しているそうです。
仕事のスピード感がアップしたり、社員同士が立ち話をすることが多くなりコミュニケーションが増えたそうです。
★簡単にできる対策
・時々立ち上がってストレッチ
(立ってかかとをゆっくりと上げる 脚を上げつま先を上げる)
・職場では電話に頼らずに部屋まで歩いて行く
・エレベーターの代わりに階段を使う
・コピーを遠くに取りに行く
・立ち仕事をしながらテレビを見る
・電車では座らずに立つ
車を運転している時、テレビを見ている時、食事をしている時、会議、パソコンをしている時など座らなければならない状況はいくらでもあります。
1日何時間も座るのは避けられません。
そんな中で、できる限り立っていてもできるようなことを見つけて、座る時間を減らし体を動かすことが大事になってきます。
座り過ぎない生活してみませんか?
参考著書 座らない! 成果を出し続ける人の健康習慣 トム・ラス
NHK クローズアップ現代 「座り過ぎは病を生む」