こんにちは
今回のテーマは「血流を改善すると、心も体も整う」です。
1974年にカナダの心理学者ダットンとアロンによって行われた有名な吊り橋実験はご存知ですか?
吊り橋実験とは、18~35歳までの200人の独身男性を集め、渓谷にかかる高さ50mの揺れる吊り橋と揺れない吊り橋の2カ所で行われました。
男性にはそれぞれ橋を渡ってもらいますが、橋の中央で同じ若い女性が突然アンケートを求めます。
その際に電話番号を教えると、揺れる吊り橋で実験を行った男性からはほとんど電話があったのに、揺れない橋を渡った男性からの電話は1割ほどしかありませんでした。
揺れる吊り橋での緊張感・ドキドキが恋愛感情に発展しやすいという結果になったのです。
単に恋愛テクニックをつくりだしたのではなく、生理的な体の状態が、心理的な認知に影響するということを証明した実験になります。
口角を上げて笑顔を作ってみましょう。
ちょっと楽しい気持ちになりませんか?
これはジェームズ・ランゲ説と呼ばれている理論で、身体変化の認知が情動を生むという説です。
つまり、「体→心」の順で感情が形成されるととらえられます。
笑顔という体の変化が、楽しい気持ちを生みだすのです。
現代の心理学では、体の生理的な変化が先にあり、それが心の変化に結びついているということがはっきりしてきています。
脳は視覚、聴覚、触角、味覚、嗅覚の五感を通じて外部の情報を取り入れています。
情報を取り入れるのは、すべて体を通じて行われています。五感というフィルターの情報が悪ければ、脳、そして心に届く情報も悪くなってしまうのは当然です。
私たちの体をつくっているのは全身の60兆個の細胞です。その1つずつを結びつけ、生命活動を支えているのは「血流」です。
「血流」の状態がどんな状態かによって、心に与える影響もそれぞれ異なります。
血流が悪くなれば、マイナスの感情を生みだし、血流を良くすれば、プラスの感情を生みだします。
次回のブログは具体的な血流改善の方法についてです。
参考著書:血流がすべて解決する 堀江昭佳