今回のテーマは「小麦は食べるな!」です。
現代の小麦は私たちの先祖が日々口にしていたパンの粉にしていた穀物とは違います。自然環境では何世紀もの間にわずかしか進化しなかった小麦が、ここ50年間のうちに農業科学によって劇的な変化を遂げてきたのです。
というのも小麦の品種は、菌類などの病原菌のある環境や日照りに抵抗力をつけるため、交配、異種交配、遺伝子移入が重ねられ作られたのです。
そのため、遺伝子変更によって収穫量が増大し、現在では北米の平均農家の収穫量は1世紀の前に比べると10倍にもなるそうです。
飛躍的な収穫量の増大の裏には、遺伝子情報の大幅な変更が必要であったのです!
というのも小麦を始めとする穀物の遺伝子構造が大幅に変えられたが、生み出された新たな品種は、動物実験や人体への安全確認のテストは行われなかったのです。生産性を増やすことに集中するあまり植物遺伝学者たちは交配によって作られる品種は人間が食べても安全なはずだという自信にあふれ、緊急に世界中の飢餓状態をなくす為、人体への安全性の問題を考慮せずに食料供給に投入されたのです。
小麦がどうして身体にとって悪い影響を与えるのでしょうか?
その一つは、小麦が持つ「スーパー糖質」です。これは小麦に含まれているアミロペクチンAが最も劇的に血糖値を上げると言われています!
例えば同じ量を食べた場合、小麦とポテトチップスを比べると、小麦の方が血糖値をあげるのです。アミロペクチンAは非常に消化されやすい炭水化物であるため、スーパー糖質なのです。
二つ目に、小麦は最強の「食欲増進剤」でもあるのです。
小麦、特にグルテン由来のエクソルフィンには多幸感や常用癖をもたらし、食欲を増進させる力が潜んでいます。つまり小麦を減らせば体重も減るのです!!
また小麦に含まれるグルテンやグリアジンが引き起すセリアック病(免疫介在性グルテンアレルギー)があります。
これに関連する疾患には、疱疹状皮膚炎、肝疾患、自己免疫疾患、インスリン依存性糖尿病、神経障害、栄養失調などがあげられます。また小麦のグルテンが原因の皮膚疾患には、口内炎、皮膚血管炎、黒色表皮腫など様々な病気が挙げられます。
これらの理由から、小麦を絶つことに加え、炭水化物の摂取量も全体的に減らすことが大切になってきます。
例えば・・・スナック食品、デザート類、イモ類、豆類、フルーツジュース類、などは避けたい食品です。
実際問題として、小麦から身を守る最良の方法としては一定期間、小麦を完全に遠ざけることです。
その一つの方法として断食があります。
体重が減り、血圧が下がり、インスリン反応が改善し、寿命が延びるなど、体に良い作用がいくつもあります。
小麦をたつことは、健康で長生きするための基本条件といえるのです。
≪断食の方法≫
・断食中は一切の食べ物を経ち、水しか口にしない。
・大体18時間~数日間が目安
小麦をやめれば、2時間おきにやってくる猛烈な食欲から解放され、長時間何も食べなくても平気になり、少しの量でも満足するようになるそうです。また最近では断食の為の酵素などもあります。
私たちの周りには小麦が使われているものが多くあり、避けて食事するとなるとなかなか難しいですが、腸をリセットして健康を維持したと思ったら、一度プチ断食を試してみてください♪
小麦は食べるな! Dr.ウィリアム・デイビス