甘いものの摂り過ぎは、実は疲れやすさの元になるそうです
疲れた時に、つい手が伸びてしまうのが、甘いもの。昼間ブレイクを入れるときや、夜、帰宅後などに、口に入れてしまいます 私は疲れた時、チョコレートが食べたくなりますみなさんはどうですか
疲れた時は、低血糖になっているわけですが、甘い食べ物は、副交感神経を刺激してリラックスを促し、手っ取り早く血糖値を上げてくれるので、疲れには良いわけです。
ストレスと疲れが蔓延する現代社会では、スイーツが人気になる理由もよくわかるようなきがします
しかし・・・
甘いものに含まれる砂糖は、ショ糖と呼ばれ、体のエネルギーになるブドウ糖にまで分解される過程が短く、体内に入ると、急激に血糖値や体温を上げる作用があります。
一見よさそうに見えますが、血糖値が急激に上がることで、血糖値を下げる働きのあるインスリンの分泌を誘発し、今度は、急激に血糖値も体温も下がります。この下がり方が早いので、短時間で低血糖になり、すぐにお腹がすいて、何かが食べたくなってきます
急激に交感神経が優位になって興奮したかと思うと、すぐに血糖が下がって疲れ、お腹がすくという不安定な状態が出てくる、そしてまた、すぐに血糖を上げてくれる甘いものに手が伸びるという悪循環に陥ります
こうして甘いものに対する依存な状態が出てくるわけです
甘いものは、頭や体をフルに使って血糖が下がり、極度に疲れを感じた時に、回復の為少量を摂るレベルならよいでしょう。
コーヒーに少しだけ砂糖を入れる程度です。これで、1~2時間仕事ができる血糖値になります。
基本的には、エネルギーの元になる糖は、きちんとした穀物などの炭水化物から摂るようにすべきです。
炭水化物から摂る糖は、多糖類なので分解に時間がかかり、体内に入っても、ゆっくりと血糖値が上がっていくので、急激に血糖を下げようとする作用も働きません。こうした状態で、甘いものを少し摂るくらいなら、血糖値も大きくは変動しなくなります。
では・・疲労回復におすすめの食品とは
「豚肉」
疲労回復効果のあるビタミンB1とエネルギー源となるたんぱく質が豊富です。またビタミンB1は糖質の代謝に関与しており、糖質をたくさん摂る人ほど消費されやすいので意識してビタミンB1を摂ることがのぞましいです。
「酢・梅干し・柑橘類」
これらには酸っぱさのもととなる成分のクエン酸が含まれています。クエン酸は筋肉中の疲労物質「乳酸」を分解するはたらきがあるので、疲れた時に摂ると疲労回復に効果があります。肉体疲労時はもちろん、脳の疲労にもおすすめです。
「納豆」
栄養豊富なヘルシー食品としておなじみの納豆にも、良質のたんぱく質、ビタミンB1が含まれています。毎日食べて疲労予防したいものです。
「鶏むね肉」
鶏むね肉には疲労回復効果のある「イミダペプチド」という成分が含まれています。鶏むね肉は低カロリー低脂肪高たん白とヘルシーなので食事に取り入れていきましょう。
「はちみつ」
やっぱり甘みは欲しい…それならば砂糖よりもはちみつがおすすめです。はちみつはエネルギー源として吸収が早く疲労回復効果が高いのです。また、精製された砂糖は血液を酸性化して疲れやすい体質にしてしまいますがはちみつはその心配がありません。
甘いものの摂り過ぎには注意したほうがよさそうですね
参考資料:三笠書房「疲れない体をつくる免疫力」安保 徹
:健康生活 より