「健康寿命」という言葉はご存じですか??
こんにちは。
健康で長生きする、そして「ピンピンころり」が理想ですよね。
そこで今回は「健康寿命」について紹介します。
"長寿の国"として知られる日本。平均寿命はこれからも延びると言われています。しかし、その一方で問題になっているのが、"病気を抱えて生きる期間"も延びていること。
そんな状況から、近年、寿命を延ばすことよりも、「健康寿命を延ばそう」という考え方に関心が高まっています。つまりそれは、好きなことを楽しめる期間を長くしようという考え方なのです
今後も延びる平均寿命。そこで起きる問題とは
世界的に見ても、日本は長寿者がとても多い国。昨年の厚生労働省の発表によると、女性が世界一、男性は5位。特に女性は、2010年まで26年間も長寿世界一が続きました。食物繊維や発酵食品を多く摂ることのできる和食や、血行を促進する入浴など独自のスタイルがその理由のひとつだと考えられています。そして医療技術の進歩も大きな理由。三大死因(ガン、心疾患、脳血管疾患)の死亡率が減少傾向にあり、今後も平均寿命は延びる可能性があると言われています。
しかし、その一方で問題になっているのが生活習慣病の増加。忙しさから手間がかかる和食離れが進み、シャワーのみで入浴をしない人も増え、交通機関の発達など暮らしが便利になったことで運動量も大幅に減少しています。そういった生活スタイルの悪循環が原因で起こる疾患(糖尿病、高脂血症、高血圧症など)が増えているそうです。
寿命が延びることと、生活習慣病の増加。これが意味しているのは、“病気を抱えて生きる期間”が長くなっているということ。つまり、このままだと日常生活に制限のある期間も長くなってしまうということなのです。
健康寿命を延ばすことは、生活の質を上げること
そうした状況から、ただ寿命を延ばすのではなく“健康寿命を延ばす”という考え方に関心が高まっています。下にあるのは、平均寿命と健康寿命の差を示したグラフ。なんと、病気を抱えて生きる期間は男性で9.13年、女性は12.68年もあります。この期間を短くし、健康で過ごせる期間を長くしようというのがその考え方です。
資料:平均寿命(平成22年)は、厚生労働省「平成22年完全生命表」 、
健康寿命(平成22年)は、厚生労働科学研究費補助金「健康寿命における将来予測と生活習
慣病対策の費用対効果に関する研究」
「“健康寿命の延伸”は、アベノミクスの成長戦略の中心にもなっています。国民が健康で長生きすれば、国の力も上がる。増大し続ける医療費の問題も解消されて、健康保険制度の破たんを免れることもできます。結果、それがみんなの幸せにつながるんだと思います」と、大阪大学大学院医学系研究科臨床遺伝子治療学の森下竜一先生はおっしゃっています。
先生は、健康で長生きすることを目指すアンチエイジング医学の研究をされています。
加齢に関連する病気を防ぎ、寿命の質を高めるための医学だそうです。
「アンチエイジングと言うと、“見た目の若々しさ”のためだけだと思われがちですが、そうではありません。老化にかかわるすべてを研究し、それを医療として実践に活かしているんです。アンチエイジング医学は、予防医学だと言えますね」
今の健康を、好きなことを楽しめる暮らしを、いつまでもずっと永く。そのためには、病気になってから治すのではなく、病気にならないという考え方に切り替えるべきなのです。予防はとても大切です。
森下竜一先生が所属する、日本抗加齢医学会は、健康寿命を延ばすための予防医療の普及を目的とした団体。内科だけでなく、眼科、歯科、皮膚科をはじめ、さまざまな分野のドクターが参加し、アンチエイジング医学を科学的に実証しています。
ツインデンタルクリニックの院長も所属しています
「学会は、ドクターたちの研鑽の場であり、最先端の予防医療を皆さんにお伝えする場でもあります。」
※今年6月に行う総会には、一般の方が無料で参加できる市民公開講座もあります。石田純一さんをゲストにお招きし、健康寿命をテーマにしたトークショーが行われるようです。
興味のあるかたは参加してみてはいかがでしょうか
※第14回 日本抗加齢医学会総会 市民公開講座
日時:6月8日(日)15:45~17:45
場所:大阪国際会議場 大阪市北区中之島
参考資料:ROHTO 笑顔太陽fufufu..