今や快適な睡眠 を手に入れるためには欠かすことのできない枕。安価なものから高価なものまで、様々な素材のものが販売されています。
でも、お店で実際に寝転んで選ぶのにも抵抗があるし、また価格に幅がありすぎるし、何がどういいかもわからないと
思っている人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は「枕の選び方」についてお話します。
★枕の素材☆
パイプ素材の枕
もっとも手に入れやすく無難な枕は、おそらくこの枕かと思います。通気性もいい上に、ホコリも溜まりにくく、寿命も長いので使いやすい枕です。 価格も安いものでは1000円前後から市販されています。
羽根・エステルを使用した枕
こちらもパイプ素材のものと同じくらいポピュラーな枕です。価格も安いものが多いので購入しやすいのですが、羽根やエステルですので、ホコリがつきやすいのが難点です。アレルギー体質の方は使わない方が良いかもしれません。また、洗うことができませんし、長期間使っていると、せっかくのふわふわ感がなくなってくるので、寿命は短めです。
ソバがらを使った枕
日本で昔から利用されてきたソバがらの枕。吸湿性がいいので、夏場にはヒンヤリと気持ちよく使えるのですが、冬場は冷たく感じてしまうことがあります。また、吸湿性が良い分、、湿気が溜まりやすいのが難点です。寿命は6カ月~1年と言われています。価格は1000円以下のものからあるので、短期間で買い換えながら利用していく分にはお勧めの枕です。
低反発ウレタン枕
近年もっともよく見かけるのが、この低反発ウレタン枕です。価格の差が大きく2000円くらいのものから15,000円くらいのものまで様々なものがありながら、違いが分かりにくいので選ぶのが難しいかもしれません。低反発ウレタン枕の特徴は、枕が頭に合わせて変形してくれることです。柔軟に変形することで、無理なく自然な姿勢で寝ることが可能になります。温度によって硬さがかわってしまうので、少々高価でも、気温によって変化しにくいものを選ぶといいでしょう。
ヒノキ、備長炭、竹炭素材の枕
これらは、自然の素材を使用しているので、リラクゼーション効果が高いと言われています。ヒノキの場合は、4000~15000円くらいが相場です。少し高価ですが、香りがよく虫も付きにくいのが特徴です。一方の備長炭や竹炭を用いた枕は、価格がだいたい2000円~15000円くらいです。隅には遠赤外線効果があるので、肩こりや冷え性の改善が期待できますし、ニオイも付きにくいという特徴があります。ただし、一つ一つのピースが大きいので、ゴツゴツした感じがあり、寝づらいと感じる人もいるでしょう。
★枕の高さ☆
枕の素材の好みはひとによって違いますが、同じように高い枕が好きな人、低い枕でないと寝られない人など、いろいろな人がいると思います。
しかし、好みの枕を使っていても、高すぎたり低すぎたりすると、カラダにマイナスな影響を与えることがあります。例えば、高すぎる枕だと、首筋の痛みや肩こりの症状が出る場合があります。また、いびきをかく原因の一つにもなります。一方、低すぎる枕の場合は、頭痛や肩こり、めまいなどの症状が表れることがあります。
もちろん、好き嫌いはあるかと思いますが、枕の高さは頭を置いた時の厚みが2~4センチ程度が基準です。肩こりやいびき、不眠の症状がある人は、一度自分の枕の高さを測ってみてください。実は、枕の高さに原因があるかもしれません。
最後に…
睡眠については、生活のリズムや体調などさまざまな要因が複合されるものなので、枕を変えれば万事解決!というわけにはいきません。しかし、相性の悪い枕で寝ているために良質な睡眠を得ることができていない可能性も否定はできません。
最近は、店頭でカウンセリングを受けながら、自分が一番気に入る素材、高さを提案してくれるオーダーメイドの枕専門店や、自分のカラダに合った枕かどうかを自宅で試すために、枕を数日間貸してくれるお店もあるようです。そうした枕はそんなに安いものではありませんが、睡眠は人間の健康にとって、とても重要な意味を持ちます。快眠を得ることで健康が改善されるのであれば、枕にある程度のお金をかけるのも高くはないでしょう。自分に最適な枕に変えることで健康を手に入れることができるなら、とても安いものだと思いませんか
参考資料 健康辞典より