今、ラグビーワールドカップ真只中ですが、みなさんご存知でしょうか?
日本ではサッカーなどと比べると、メディアにもあまり出てきませんが、ヨーロッパや南半球では非常に人気のあるスポーツです。
先日、オーストラリア対アイルランドの試合をテレビ観戦しましたが、スタジアムもそれぞれのサポーターで埋め尽くされて、国歌斉唱から、それぞれの国家がスタジアムに鳴り響いて、キックオフ直後から、乱闘寸前!両軍ともすごい気迫で、僕も思わずビールがすすんじゃいました(苦笑。
世界ランク8位のアイルランドが気迫のスクラムやタックルで、同ランク2位のオーストラリアに善戦し、なんと15-6で勝利する波乱を起こしました。
ところで、ラグビーワールドカップの今大会はニュージーランドで開催されていますので、お隣のオーストラリアからのサポーターが駆け付けたのはわかりますが、勝るとも劣らないほどの数多くのアイルランドサポーターが、はるばるあのヨーロッパの端っこから、なぜニュージーランドに応援に駆け付けるのかなとふと思いました。
アイリッシュ系アメリカンは有名ですが、実はオーストラリアやニュージーランドにも多く移住しているようです。
彼らが遠く離れた異国に移住する時の多大なエネルギーやノスタルジーを考えると、本当にさまざまな事情があったのだろうと思います。
少し調べると、19世紀半ばには大飢饉が、さらに以前から宗教上の理由で白人のなかでも差別されていたようです。また流刑でそのまま住み着いた人もいるようです。
いずれにせよ、住み慣れた郷土への愛を抱きながらも、遠く離れた異国へ渡っていったのです。実にネイティブアイリッシュの人口の4分の3はこういった移民だそうです。
ラグビーだけでなく、サッカーなどの国際大会でも緑を身にまとったアイルランドサポーターの熱狂ぶりは有名です。
今大会でも、ほとんどのサポーターはニュージーランドやオーストラリアへ移住したアイリッシュやその子孫でしょう。
諸外国に移住していったアイリッシュにとって、本国からのアスリートの勇士を移住先で観られるのは本当にひとしおの思いがあるのでしょう。この試合でもそのアイルランドサポーターの声援がスタジアムに響き渡り、それに押されて、アイルランドが勝利しました。
いや~、僕も今度のアイルランド戦はアイリッシュパブで、緑を身にまとって、ギネスでも飲んでその雰囲気を味わって見ようと思います(笑。